鈴木伸一選

2013年9月5日上毛新聞掲載


はやおきして青空の下ボールけり
前橋大胡小2年 あり川そら生
【評】季節は書かれていませんが、朝早くから気持ちのいい青空が広がっているというのは、やはり夏の感じですね。
海さんがわたしのおなかをパンチする
前橋山王小3年 長谷川実咲
【評】波がおなかにぶつかるのを、「パンチする」と表現しました。海の波の力を、ユーモラスにとらえたのがいい。
夏祭たいこをたたく手がいたい
高崎中央小3年 菅野蘭太朗
【評】実際にたいこをたたいてはじめて、手が痛くなるのを経験するのです。俳句には、こういう「実感」が大事です。
友だちも花火が終わり暗くなる
前橋山王小4年 町田 英佑
【評】花火が消えると、それを手に持っていた友だちの周りも、ふっと暗くなります。はなやかさの後のさびしさです。
星涼しベガにデネブにアルタイル
伊勢崎赤堀南小4年 舘野 陽向
【評】琴座、白鳥座、わし座の1等星が作る夏の大三角。「涼し」は夏に感じる涼しさをいう季語で、これが効果的です。
授業中入道雲が接近中
伊勢崎赤堀南小4年 安富 健人
【評】ふと、まどの外に目をやると、大きな入道雲が見えます。夕立が来るのかな、と何だか心配になった健人君です。
わたしとね兄がならぶとオセロみたい
伊勢崎境采女小4年 小柴 美鈴
【評】美鈴さんとお兄さんのどちらが日焼けして、どちらが色白なのかな。ゲームのオセロにたとえたのがおもしろい。
かぶとむしびゅーんといってなつがくる
前橋東小1年 まつむらかずま
なつやすみうみにさそわれあそんでる
前橋山王小1年 つかごしわかな
おうちでねつくえのいちをかえたんだ
前橋大胡小2年 林  み月
たいようはぴかぴかひかっておおわらい
前橋山王小2年 堀  睦月
なつの日にふじ山みたいな雲はっ見
高崎馬庭小2年 さとういっしん
ゆうだちさんまつりひろばにこないでね
東吾妻坂上小2年 わだあやと
なつやすみなすとピーマンそだててる
高崎金古南小3年 後藤 千穂
夏の空モンシロチョウは高くとぶ
高崎中央小3年 木村 志帆
夏の海子どもとなみのおにごっこ
高崎中央小3年 さいとうあずさ
まなつびやカラスが鳴けばそらひかる
高崎箕輪小3年 美才治幸介
なつやすみすずしいあさをすごそうね
伊勢崎境東小3年 内田ゆうか
なつやすみふうりんきいていいかぜだ
伊勢崎境東小3年 わか林みなと
雨上がり一汗かいたひまわりだ
前橋東小4年 松村 拓篤
炎天下高校野球接戦中
伊勢崎赤堀南小4年 島田 恭兵
夕立でかさに鳴る音ズザザザザ
伊勢崎赤堀南小4年 柚木 咲実
暑い日にセミはいつもねまんぞくげ
伊勢崎境采女小4年 倉上 朝陽
夏休みサッカーのしあいおおすぎる
伊勢崎境采女小4年 大和 愛海
朝早くラジオたいそう目が重い
玉村中央小4年 小須田和真