佐藤清美選

2013年9月26日上毛新聞掲載


夏のうみすぐにきがえてすぐおよぐ
前橋桂萱小5年 岡部 成馬
【評】「すぐにきがえてすぐおよぐ」という言葉にスピード感があり、早く海で泳ぎたかった気持ちが伝わってきます。
たくさんのトンネルくぐった夏休み
前橋駒形小5年 赤沢 杏奈
【評】「たくさんのトンネルくぐった」で、遠いところまで行ったことがわかります。省略が効いている夏の旅の佳句。
バーベキューはしが遊ぶよけむりまで
太田世良田小5年 正田 莉央
【評】おはしが遊ぶのはお行儀が悪いことなのですが、バーベキューが楽しかったのでしょう。煙までも楽しそうです。
大仏の背中さむそうしめてあげたい
前橋山王小6年 栗原 奈々
【評】鎌倉の大仏の背中の、開いている窓のことでしょう。大仏が寒そうで「しめてあげたい」という、優しい気持ち。
もう終わり遊んでたのに夕だちめ
前橋細井小6年 吉野颯矢加
【評】せっかく遊んでいたのに、夕立がやってきました。ちょっとしか遊べていなかったら、夕立が憎らしいですね。
子どもたち川もいっしょに遊んでる
南牧小6年 浅川  学
【評】川遊びの子どもたち。川も自分たちといっしょに遊んでいるのだと感じるくらい、とても楽しかったのでしょう。
花火終え静かな村にもどりけり
吉岡中3年 宇貫 雅人
【評】いつもは静かな村でも、花火が上がる日には、にぎやかになります。けれど花火が終わった後に、漂う寂しさ。
青い空真っ白の雲もう夏休み
前橋大利根小5年 川端ひかり
いとこがねしゃべりはじめた夏休み
前橋駒形小5年 赤沢 杏奈
尾瀬学校あせをたらして山登り
前橋山王小5年 松井  玲
森の中シカの声きくナイトウォーク
群馬大附属小5年 小林 征楽
トランプでいっぱい負けた夏の夜
伊勢崎赤堀小5年 原  菜月
ねころんでゆっくり雲が動いてる
沼田升形小5年 宮沢 一生
じいちゃんに似てると言われる墓参り
渋川古巻小5年 斎藤 可菜
水中の光のくっ折光るにじ
前橋大胡小6年 吉川 幸多
高徳院とんびと大仏話してる
高崎金古南小6年 江尻  樹
もくもくと入道雲たち成長だ
伊勢崎宮郷二小6年 伊藤ほのか
日焼けしておふろはいるとなみだでる
伊勢崎宮郷二小6年 佐野未来優
水の音夏をすずしくすごす音
南牧小6年 市川 貴大
海行ってなみに負けてひっくりかえる
南牧小6年 奥平 海結
蚊がいたよ家中パンパン音がする
南牧小6年 工藤 大輝
こうし園見たらあつくてたまらない
南牧小6年 小須田舜明
夕立の過ぎ去る世界赤みさす
前橋七中1年 栗原 正明
暑い夏好きな理由は『暑いから』
前橋南橘中1年 斉藤 優維
目をつぶり体で感じる夏木立
高崎中尾中1年 桜井 拓夢
庭先で姉妹並んで線香花火
吉岡中2年 馬場 優子
二階から町の花火がよく見える
吉岡中2年 小林 龍昇
車でも帽子をかぶる祖父似合う
前橋五中3年 福田 智佳