佐藤清美選

2013年12月5日上毛新聞掲載


神社の前どんぐりおそなえされていた
前橋下川淵小5年 細野 優衣
【評】神様にドングリをおそなえしたのは、だれだったのでしょう。想像すると、いろいろな物語が生まれそうです。
秋の日のまどをあければまぶしいな
中之条小5年 金子 遥香
【評】窓を開ければ、夏より角度の低くなった秋の日が入りこみ、まぶしく感じます。秋という季節のきらめきです。
登校中風が私に秋の手紙
前橋大胡小6年 松村 愛佳
【評】作者は風となかよしなのでしょう。風から受け取る秋の手紙。どんな手紙を受け取ったかを想像すると楽しいです。
いい色の七草みてる動物も
南牧小6年 湊山  響
【評】秋の七草のことでしょう。ナデシコやオミナエシなど、きれいな色の七草を、動物たちも見ているのでしょう。
青空が私の手を引く秋日和
東吾妻太田中1年 森  香月
【評】秋日和の、とても気持ちのいい青空だったのでしょう。空に手を伸ばせば、空に手を引かれて昇っていけそうです。
青空に校舎の姿消えていく
前橋五中3年 福田 智佳
【評】確かにそこに存在したものが、なくなっていく。解体された校舎は、青空に残像を残し、やがて消えていきます。
参考書ため息しおりにふける夜
渋川赤城北中3年 石田ほのか
【評】ため息をしおりにするというのが面白いです。ため息のしおりがはさまれたページが、一体どれくらいあったか。
秋の音いつのまにかにきえている
前橋永明小5年 岩田しゅんすけ
秋の風カーテンゆれて光さす
前橋大利根小5年 城田 果穂
柿の実をねらう私とカラスかな
前橋駒形小5年 赤沢 杏奈
運動会力づよいねおうえん歌
前橋山王小5年 石井 鈴佳
そろそろと終わりせまる秋の道
前橋山王小5年 内田龍之介
下校中土のにおいをかんじたよ
前橋二之宮小5年 篠田  丈
秋の朝おとうさんと朝ごはん
伊勢崎赤堀東小5年 新山 晴斗
みんなでねこたつのまわりで夕食だ
中之条小5年 井上 来夢
通学路しばふに数本ひがん花
前橋大胡小6年 伊藤 優菜
脱こく機ガーガー稲を食べていく
前橋滝窪小金丸分校6年 川和愛也奈
いねだわら今も昔もいいかおり
前橋細井小6年 大島日菜子
秋の日に一位をとった徒競走
高崎国府小6年 松田 萌加
赤とんぼ夕やけのなかでとんでいる
高崎矢中小6年 宇佐美菜子
十五夜でお月みできず十三夜
南牧小6年 工藤 大輝
秋の山紅葉していて別人だ
南牧小6年 小須田舜明
通学路稲かりの音ひびいてる
片品南小6年 佐藤 千紘
椎茸に見向きもせずに夕ご飯
前橋七中1年 栗原 正明
いそがしく旅を続ける台風が
渋川赤城北中1年 堀部 桃寧
秋晴れに綿雲ふわり空の旅
渋川赤城北中2年 望月 美里
黒板に寒いと文字を風がかく
東吾妻太田中2年 宮崎 月那
きりの中進んでいけば光来る
渋川赤城南中3年 斉田 実来
青空を見上げるみんなはクラゲのよう
渋川赤城南中3年 望月麻理恵
おばあちゃんパッチワークも秋一色
東吾妻太田中3年 寺嶋 純伶