佐藤清美選

2014年1月9日上毛新聞掲載


北風が自転車の後ろついて来る
前橋大胡小5年 大久保泰樹
【評】自転車に乗っていて、後ろから寒い北風がうなっている音が聞こえます。走っても走っても、ついてくる北風。
ちょうくでね黒板消しは化しょうする
前橋総社小5年 高山 亮太
【評】黒板にたくさん書かれた字を消す黒板消し。チョークの粉でお化粧をしたように、黒板消しは粉まみれです。
もう少しがんばっていこう冬日和
伊勢崎赤堀小5年 安部 心寧
【評】おだやかな冬日和の日。寒い中でも暖かい日があると、いろいろなことを、もう少しがんばれる気になります。
持久走心の中も晴れている
前橋永明小6年 五十嵐 凌
【評】空も晴れわたった持久走の日。心の中も澄みきって、落ち着いてスタートラインに立っている姿が想像できます。
登下校となりの車あったかそう
前橋細井小6年 松本 実優
【評】登下校している子どもたちから見れば、暖房のきいている車の中の大人たちは、うらやましく思えますよね。
霜柱歩けばきらり音を出す
水上小6年 中村 天音
【評】「きらり」という音は、輝きの音です。作者にとっては、霜柱を踏んだ音は輝いているように聞こえるのです。
葉が落ちて木の枝みえる冬の色
甘楽一中1年 大崎  蓮
【評】葉が茂っているときには気にもしなかった枝の色も、葉が落ちてしまうと、ああ、こんな色だったかと思います。
落ち葉にも映る私と友の影
長野原東中3年 小暮 沙羅
【評】よく考えれば影ができるのは当たり前のことですが、落ち葉にも映っていることは、作者のあらためての発見。
秋晴れでえのぐの青よりまっさおだ
前橋永明小5年 三森 愛夏
赤城山もみじのおふろにつかってる
前橋大利根小5年 城島  輝
友だちと遊んだ妹うれしそう
前橋桂萱小5年 村田  楓
落ち葉ふみおしゃべりしながら帰る道
前橋下川淵小5年 中林 愛佳
マーチングさむさをとばす大きい音
高崎馬庭小5年 町田 京介
鰯雲夕日に当たってタイになる
館林三小5年 江田 光輝
あきのやまきいろやあかのさくひんてん
中之条小5年 中島 百恵
毎日の一言目はね息白い
前橋細井小6年 粕谷 怜那
寒い夜ベットに自分の巣を作る
伊勢崎赤堀東小6年 上野日葉理
寒くなりぼくはもうすぐ冬眠だ
沼田白沢小6年 小菅 竜雅
大仏は秋のけしきとにらめっこ
榛東南小6年 平方 佑斗
紅葉がおどるぼくらの秘密きち
甘楽福島小6年 金田 昂大
初雪で木々たちみんな白くなる
片品武尊根小6年 星野  葵
白い息私の鼻は赤くなる
片品南小6年 佐藤 千紘
冬の夜笑顔だらけの家の中
水上小6年 佐京りりか
山や木はみんな色づきそまってる
下仁田中1年 岡田 紗英
梨食べる父のとなりに姉もいる
渋川中2年 纐纈このみ
雲一つ逃げ足速い秋の空
東吾妻太田中2年 小林 恵太
あたたかい毛布につつまれ眠りゆく
玉村南中2年 五十嵐美羽
水たまり輝かす秋の夕焼けよ
前橋五中3年 福田 智佳
消しゴムでため息を消すテスト中
渋川赤城北中3年 石田ほのか
太陽が雲にかくれてやがて雪
渋川赤城南中3年 新井 佳訓
冬近し心に刺さる言葉かな
東吾妻太田中3年 剣持 真琳