鈴木伸一選

2014年1月16日上毛新聞掲載


落ち葉たち十人十色で空を舞う
前橋荒牧小5年 樋口 友来
【評】一口に落ち葉と言っても、その色も形もみな違います。「十人十色」という言葉で、それをうまく表現しました。
北風が日本の空をかけめぐる
前橋大利根小5年 本多 愛花
【評】「日本の空」は、実際よりも大げさに表した書き方ですが、そう思えるくらい北風が強くふいていたのでしょう。
冬の空堂々とした星座たち
前橋山王小5年 荒木 颯太
【評】空気が澄んだ冬の夜空に、多くの星座が鮮やかに見えます。たとえばオリオン座などは、実に堂々としています。
絵をぬってはみだしちゃった冬の日に
伊勢崎赤堀小5年 六本木 仁
【評】図工の時間に絵をかいていて、ちょっと失敗してしまいました。それを、ぱっと俳句にできるのがすばらしい。
まほうだな雪は笑顔をもってくる
榛東南小5年 中林  心
【評】雪が降ってくれば、ほとんどの子どもは笑顔になるでしょう。雪を、笑顔をもたらす魔法だと表現したのがいい。
引っこしをする友達とはつもうで
前橋細井小6年 上村 菜穂
【評】もうすぐ引っ越してしまう友だちと、初もうでに行きました。ずっと友だちでいようね、と祈ったのでしょう。
あたたかいこたつで一息祖母のかお
高崎馬庭小6年 清水あかり
【評】外から戻ったところか、台所仕事の後か。とにかく、ほっと一息ついたおばあちゃんの顔が目に浮かぶようです。
友達と初ちょうせんの毛糸あみ
高崎矢中小6年 青木 美優
【評】友だちと仲良く、初めての編み物を楽しんでくださいね。「毛糸編む」は冬の季語ですが、知っていましたか?
冬の朝転げるようにこたついく
伊勢崎赤堀東小6年 沢里  玲
【評】あまりの寒さに、転げるようにしてこたつへもぐり込んだのです。ユーモラスであると同時に、実感も豊かです。
雪の日はかばんが少し重くなる
東吾妻太田中1年 茂木捺々穂
【評】雪をかぶって実際にカバンが重くなることもあるでしょうが、ここでは、むしろ心理的な重さという気がします。
初日の出はずかしそうに顔出した
前橋荒牧小5年 佐藤香光乃
雪がふる天気予報でいっていた
前橋粕川小5年 瀬戸 雄貴
冬の夜月が急いででてきたよ
前橋山王小5年 渡辺杏芙梨(あぷり)
窓の外ゆれる木を見て厚着する
前橋下川淵小5年 中林 愛佳
学校が遠く感じる冬の朝
前橋月田小5年 新井 咲希
葉が落ちて小さくなった桜の木
前橋月田小5年 登山愼太郎
新年はもらってうれしいお年玉
前橋嶺小5年 山本 和花(のどか)
早起きを母にほめられ冬の朝
群馬大付属小5年 小林 征楽
冬の朝ひなた目指して走り出す
高崎馬庭小5年 佐藤 玲菜
すきま風弟がひとつくしゃみする
伊勢崎赤堀小5年 石川依紗碧(いさき)
金管はふっきんつかう冬の雲
伊勢崎赤堀小5年 林  愛菜
先生の歩くの速い十二月
渋川古巻小5年 斎藤 可菜
武尊山雪がふっても堂々と
片品南小5年 佐藤 大和
ポストから出した朝刊凍えてる
前橋山王小6年 南雲 優介
冬の空多くの神話語られる
前橋細井小6年 名古屋俊人
寒い冬笑顔にかこまれあたたまる
高崎馬庭小6年 森川 結菜
動かない家族でこたつに入ったら
高崎矢中小6年 大沢 優希
寒くなり人が足早に歩き出す
伊勢崎宮郷二小6年 木村 歩未
玄関を開けて出るなり雪の空
東吾妻太田中1年 湯本 麻奈