佐藤清美選

2014年2月13日上毛新聞掲載


知らぬ間にクリスマスツリーをこえる僕
前橋山王小5年 上村 考輝
【評】毎年家に飾られるクリスマスツリー。いつの間にか自分の身長がツリーを越していることに気付いた瞬間です。
えんげきですごくわらった冬温し
伊勢崎赤堀小5年 工藤ひかり
【評】とても面白い演劇だったのですね。すごくわらって楽しくなり、体も温まります。「冬温し」の季語が効いています。
冬の風木から幸せとっていく
榛東南小5年 南 このか
【評】冬の風が木から葉をうばい、枝ばかりになったすがたを「幸せとっていく」と表現。木がきのどくになります。
こたつから手が出てみかんすいこまれ
みなかみ古馬牧小5年 鶴岡日菜子
【評】こたつの中でミカンを食べているのでしょう。ミカンがこたつに吸いこまれていくまでの様子が、面白いです。
雪だるま雪合戦の玉にする
高崎矢中小6年 小須田豊喜
【評】雪だるまも、みんな本気で作ったのでしょうに。雪合戦が始まればこわされて玉にされてしまう雪だるまの悲哀。
学校が休みになると雪子供
南牧小6年 青木 椋央
【評】学校があるときには南牧小の青木君。けれど学校が休みになれば雪子供になり、雪と仲良く、たくさん遊びます。
クリスマス今日も元気にソロ活動
高崎中尾中2年 伊藤 俊章
【評】カップルばかりが目立つクリスマス。一人のクリスマスを、「ソロ活動」という言葉でユーモアに転化しました。
初日の出心がはしゃぐまた一年
前橋荒牧小5年 早坂 潤麗
しもばしら見るとワクワクふんでザクザク
前橋粕川小5年 栗原 翔子
いつもよりお風呂が長い冬至の日
前橋駒形小5年 赤沢 杏奈
ストーブの前を分けあう母とネコ
前橋下川淵小5年 中林 愛佳
地平線真っ赤に燃える初日ので
前橋城南小5年 内田 雄斗
もうでてるねてるあいだに初日の出
前橋桃瀬小5年 尾崎 貴彬
小児科のクリスマスツリーやさしいな
群馬大附属小5年 小林 征楽
おでん食べほくほくからだげんきいっぱい
高崎片岡小5年 星野 隆也
大みそか長く感じる夜になる
伊勢崎北二小5年 春川 雄大
ろてん風呂いわゴリゴリと冬の月
太田世良田小5年 正田 莉央
てっぺんのだるま見上げるどんど焼き
渋川古巻小5年 中沢 壮吾
冬の道くつからブーツへ変身だ
片品南小5年 吉田 結里
冬の家家族みんながひきこもる
前橋細井小6年 樋田 綾花
ストーブにあたるぼくの手にぎる祖母
高崎箕輪小6年 青柳 忠矩
夕ぐれのおちばにうもれるほうきかな
太田藪塚本町小6年 植木 麻衣
夜の空イルミネーションいらないよ
渋川中郷小6年 小林 礼人
手ぶくろに小さな小さな雪結晶
片品武尊根小6年 佐々木紗良
年末から年始へ空気が透き通る瞬間
前橋南橘中1年 斉藤 優維
年惜しむ思い出の本読み返し
吉岡中1年 高橋 夏未
家からの一歩が重い師走かな
東吾妻太田中2年 荒木 一樹
校庭で大きく背伸び風冴ゆる
玉村南中2年 五十嵐美羽