鈴木伸一選

2014年3月6日上毛新聞掲載


雪かきをしている人のあせ光る
前橋上川淵小5年 吉田  舜
【評】先日の大雪の後、あちこちで雪かきをしている人の姿を見かけました。「あせ光る」に、とても実感があります。
豆まきの次の日くつにまめ一つ
高崎馬庭小5年 小沼 慈英
【評】節分の翌日、くつをはいたら、中に豆が入っていました。驚いたでしょうが、かえってラッキーかもしれません。
北風がふく中ひびくなわの音
伊勢崎坂東小5年 境野 未来
【評】なわとびの大会に向けて、みんなが練習しているのでしょう。風を切るなわの鋭い音が、よく聞こえてきます。
先生のメガネがくもる冬の朝
沼田升形小5年 宮沢 一生
【評】先生の眼鏡が曇っていることに、よく気がつきました。こんなちょっとした発見に、冬の季節感が出ています。
手袋で今日も心が温まる
高崎金古南小6年 間庭 成矢
【評】手袋をすると、実際に手が温かいだけでなく、心まで温かくなるというのです。きょうも、いい日になりますよ。
屋上で東風に吹かれて見る景色
高崎中尾中1年 木戸菜々美
【評】春先に東から吹くのが東風(こち)。まだいくぶん冷たい感じですが、それでも景色には、どこか春の雰囲気が漂います。
春の水そっと小石を投げてみる
高崎中尾中1年 山口夏椰奈
【評】静かな水面に小石を投げてみたくなることって、確かにあります。広がる波紋に、さまざまな思いが浮かびます。
あたたかな日差しがのぞく5時間目
渋川中2年 町田結里恵
【評】5時間目は昼食後で、暖かな日が差すと、ちょっと眠くなったりもします。それもまた、学校生活の一こまです。
裏道にもやさしき春の風が吹く
高崎中尾中3年 九岡 知輝
【評】表通りではなく、裏道に目を向けたところがいい。裏道だからこそ、かえって春風の優しさが感じられるのです。
町並を雪がつつんで灯がともる
前橋永明小5年 小林  開
空を見る雪のふとんにねころんで
前橋上川淵小5年 田村日向子
冬の朝風がいじめるぼくの耳
前橋二之宮小5年 篠田  丈
大根が大きくならぬとなげく母
伊勢崎境島小5年 栗田 愛美
みそ汁の湯気までおいしい寒い朝
渋川古巻小5年 斎藤 可菜
窓の外ちりちり積もる雪の音
片品南小5年 星野 好成
つららがねせいをのばして光ってる
片品武尊根小5年 星野 鈴佳
冬景色北の国からを歌いだす
高崎多胡小6年 多胡 大輝
学校の桜のつぼみ動きだす
高崎箕輪小6年 清水 梨央
梅の花鮮やかになる通学路
高崎中尾中1年 柳原沙也加
風受けて山際光る初日の出
高崎中尾中1年 吉田 悠杜
降る雪に過去の足音聞こえるよ
東吾妻太田中1年 橋爪 大空
スキーして雲から滑り出る気持ち
吉岡中2年 中島 拓海
残雪や朝日に染まる赤城山
高崎中尾中3年 木村 志穂
歩く道私の頭上にしゃぼん玉
高崎中尾中3年 酒井もも恵
遅刻して全てを雪のせいにする
渋川赤城南中3年 大畠 浩介