佐藤清美選

2014年3月13日上毛新聞掲載


すきま風音が聞こえて気になるな
伊勢崎坂東小5年 清水菜々子
【評】建物のどこからか入ってくる、すきま風。ガタガタと音がすると、一体どこが開いているのかと気になります。
雪だるまも空の宝石見つめてる 
沼田升形小5年 小林 彩桜
【評】空の宝石は夜空の星、あるいは降ってくる白い雪のことでしょうか。雪だるまの瞳にも美しいものが映ります。
鬼さんは福豆やるとどっかいく
前橋東小6年 村山  楓
【評】節分は鬼を追い払うために豆をまきますが、作者は鬼が福豆をもらいに来るととらえました。面白い発想です。
おこたつは空気のおんせんほっかほか
前橋細井小6年 諸田 可夢
【評】おこたつの中の空気は暖かいです。「空気のおんせん」と言われて、たしかにそうですね。ほっかほかの空気です。
霜柱ふんで遊んですべって転ぶ
伊勢崎宮郷二小6年 森村 太喜
【評】霜柱でどれだけ楽しめるのでしょう! 「ふんで遊んですべって転ぶ」霜柱遊びのフルコースのよう。愉快です。
雪合戦空一面が雪一色
下仁田中1年 神戸 登加
【評】空一面が雪一色というのを、投げ合うたくさんの雪玉が行き交い、空が白一色に見えると解釈すると、面白いです。
節分の豆はね返る音響く
渋川中2年 福島可絵奈
【評】節分では鬼や投げる豆に注目する俳句が多い中で、投げられた豆の音を聞き取りました。豆の意外に響く硬い音。
雪がふるルンルン気分もつかの間だ
前橋上川淵小5年 粕川 優菜
節分でお父さんが豆だらけ
前橋下川淵小5年 竹内 海里
風がふき葉っぱの船が旅をする
前橋総社小5年 高田 陽歩
聞こえるなからっかぜのあいさつが
高崎乗附小5年 善如寺 輝
貯金箱はみ出しそうだお年玉
伊勢崎赤堀小5年 石川 礼菜
弟が初めて聞いたじょやのかね
沼田升形小5年 宮沢 一生
コートきてきた風ふく道かえってく
前橋朝倉小6年 白石 美穂
冬の朝三兄弟できょうそうだ
前橋二之宮小6年 岡  花音
寒いならみんなで跳んであたたまる
高崎金古南小6年 岸 なる美
立春の雪が降る中歩いてく
沼田白沢小6年 新井 陽佳
外遊び元気で寒さがふっとんだ
南牧小6年 奥平 海結
通学路はたふりのひと寒そうだ
玉村南小6年 今井 由佳
樹の新芽ここから枝がのびてくの
玉村南小6年 木村 美咲
寒いよう弟今日も朝泣いた
伊勢崎境北中1年 遠藤 美雪
「おはよう」が小さく聞こえる冬の朝
東吾妻太田中1年 田中  僚
寒いあさ風も背負ってかばんが重い
東吾妻太田中1年 綿貫  陸
鬼退治豆投げ祖父と競争し
渋川中2年 矢代 幸香
マフラーを耳まで巻いていってきます
渋川赤城南中3年 津久井聡美
寒い日の犬の足どり重そうだ
渋川小野上中3年 青木 萌恵
冬の夜熱めのお風呂好きになる
東吾妻太田中3年 寺嶋 純伶