佐藤清美選

2014年3月27日上毛新聞掲載


雪かいて作ってくれた通学路
前橋駒形小5年 赤沢 杏奈
【評】2月の大雪のときのことでしょう。子どもたちの通学路を確保するために、大人はがんばって雪かきをしました。
新雪にばたりとたおれ分身だ
前橋宮城小5年 佐藤  楓
【評】まっさらな新雪の上にばたりとたおれれば、人の形の跡ができます。それを「分身」ととらえたのは面白いです。
手ぶくろをパッとはずしてパン食べる
桐生桜木小5年 渡辺 輝弥
【評】お行儀はよくありませんが、手ぶくろをパッとはずしてパンを取って食べるスピード感が、よく出ていています。
山もりの雪で景色がふくらんだ
渋川古巻小5年 中沢 壮吾
【評】大雪の日は確かに、山もりの雪でした。そこかしこにこんもりと雪が積もり、景色が膨張(ぼうちょう)して見えましたね。
ゆきかきだ家族そうでで外に出る
高崎馬庭小6年 春山 辰稀
【評】2月の大雪のときは、ほとんどの家庭が家族総出の雪かきだったのではないでしょうか。家族の大仕事でした。
孤独から解放される春の芽よ
前橋五中3年 福田 智佳
【評】寒くてつらい孤独な冬から、固い芽もほころび、暖かい出合いの春へ。作者の気持ちが春の芽に託されています。
卒業を思う分だけ友がいる
東吾妻太田中3年 小池 佳菜
【評】まだ知らぬ未来へ向かうための卒業を喜べど、卒業は別れの時でもあります。別れがたい、たくさんの友達。
雪がふりわたりろうかは強い風
前橋大利根小5年 武田 美波
おにごっこ氷でころんで笑われる
前橋上川淵小5年 北爪 李佳
雪ダルマ公園のすみ見張り番
前橋山王小5年 上村 考輝
鼻歌を熱いやかんが歌ってる
前橋総社小5年 高山 亮太
風の音冬の空からおりてくる
前橋月田小5年 石田雅美子
心まであったまりたいなおんせんで
高崎乗附小5年 狩野 晴南
登校中足がガクガク寒い風
伊勢崎坂東小5年 村上 俊介
五目ずし春をむかえる皿の中
太田世良田小5年 正田 莉央
ホットティーのむとメガネがくもっちゃう
館林三小5年 今井 花音
雪だるま家族の笑顔と似ているね
渋川古巻小5年 斎藤 可菜
登校中まだまだつめたい春の風
みどり笠懸東小5年 赤石 大輔
ストーブにみんなでくっつき一つの輪
前橋二之宮小6年 横田明日子
木曜の新聞楽しみ冬の朝
前橋細井小6年 生方 颯真
初もうでひとりひとりのねがいごと
高崎片岡小6年 石井 亮汰
さむいあさまいにちいぬにおこされる
高崎新高尾小6年 鈴木えり華
ピラカンサ今朝もヒヨドリすずなりだ
高崎多胡小6年 柿田 幹来
朝早くこごえる足で駅伝練習
高崎箕輪小6年 山口 将史
雪の田に月夜の光が昼のよう
東吾妻太田小6年 鶴谷  峻
そりすべりみんなですべりはしゃぐんだ
片品南小6年 宮田 知幸
足跡の小さな凹みに雪残る
高崎中尾中1年 江戸 汰樹
春隣上着一枚減らしけり
吉岡中1年 丹羽 渓太
なんてんのこうべが垂れる春の雪
渋川中2年 内藤  楓
道のはじポツンとできてた雪だるま
渋川赤城南中2年 小沼 智大