鈴木伸一選

2014年4月3日上毛新聞掲載


春色の服が並んだ通学路
渋川古巻小5年 斎藤 可菜
【評】通学路を行くみんなの服が、春を感じさせる明るい色になりました。見ていると、気持ちも自然と弾んできます。
桜見る晴ればれ澄んだ空の下
みどり笠懸小5年 山本 晃裕
【評】晴れ渡った青空を背景にした、満開の桜。何と美しく、清らかな光景でしょう。素直な書き方に好感が持てます。
光あびどこか寂しい春炬燵
高崎中尾中1年 森田 岳史
【評】暖かくなるに連れ、こたつにあたることも少なくなります。ぽつんと置かれたこたつは、確かにどこか寂しそう。
だんだんと春に近づく昼下がり
東吾妻太田中1年 冨沢 侑香
【評】昼下がりの日差しがだいぶ暖かくなって、一歩一歩、春が近づいていることを感じさせます。心が和む俳句です。
母の買い物気長に待とう春の昼
岡部 光希
【評】お母さんはいろいろと買い物があって大変です。もちろん、作者はそれを分かって、ゆっくり待っているのです。
外行くと春が広がる道がある
高崎中尾中2年 亀井 尚登
【評】目の前に、一本の道があります。季節は、希望の春。この道は、作者の人生の比喩と考えることもできそうです。
ドアを開け一歩出てみる暖かさ
渋川赤城南中2年 阿部 朔也
【評】一歩外に出てみると、思っていた以上に暖かかったのでしょう。あらためて、春のおとずれが実感されたのです。
教室に陽気な光春近し
東吾妻太田中2年 水出 亜友
【評】春到来間近の、きらきらと弾むような陽光が、ぱっと見えてきます。クラスも、いかにも楽しそうな雰囲気です。
ヒヤシンス根っこは長い迷路だよ
前橋駒形小5年 赤沢 杏奈
春になる桜のつぼみも笑顔になった
前橋山王小5年 笠原 煕(ひかる)
ふくらみが増したノートをめくる春
渋川古巻小5年 中沢 壮吾
桜さきみんな笑顔で遊んでる
みどり笠懸小5年 星野 佑太
春の雲やさしく空を包みこむ
水上小6年 伊尾木沙都
春の空神の笑顔が見えそうな
高崎中尾中1年 岡田 圭大
チューリップ優しくひらく花言葉
高崎中尾中2年 佐藤 玲奈
卒業式終えて静かな北校舎
渋川中2年 佐藤 穂葉
春一番校舎を吹き抜け彼方へと
渋川赤城南中2年 今井美奈代
食卓に彩り戻る春が来た
東吾妻太田中2年 中村 将也
風光る最後の制服引き締まる
東吾妻太田中3年 剣持 真琳
                (学校・学年は投稿時のものです)