佐藤清美選

2014年5月8日上毛新聞掲載


桜ちるトンネルの中ピンクいろ
前橋荒牧小5年 斎藤 楓香
【評】散ったサクラはトンネルの中まで吹き飛ばされたのでしょう。暗いトンネルの中が明るいピンク色に染まります。
自画像の版画をしあげ春の空
伊勢崎赤堀小5年 千本木萌香
【評】版画をしあげるのには時間がかかったでしょう。達成感と春の空。自画像の自分もうれしそうに見えたのでは。
春がきたみんなでおしゃべりおおいぬのふぐり
沼田升形小5年 宮沢 一生
【評】オオイヌノフグリが群れて咲いているすがたは、確かにおしゃべりをしているようなにぎやかさです。楽しい春。
春がきて兄のスパイク光ってる
渋川古巻小5年 斎藤 可菜
【評】お兄さんのスパイクは新品を下ろしたのかもしれませんが、春という季節がスパイクを光らせるとも読めます。
窓を開け春の光を深呼吸
前橋南橘中1年 斉藤 優維
【評】深呼吸するのは、風でも空気でもなく、「春の光」。光を感受し、作者の心の奥まで春の光で満たしていくのです。
峠にも小さな命イヌフグリ
下仁田中1年 佐藤 太星
【評】人通りの少ない峠にも咲く、オオイヌノフグリ。人知れず咲く足元の小さな命にも、気付ける人でありたいです。
うぐいすや朝の通学道案内
前橋大胡小5年 蟻川 莉央
桜たち進級するのを見守るよ
前橋桂萱小5年 城田璃和愛
通学路いつもの場所に梅が咲く
前橋上川淵小5年 木村 隆二
春風が音をならしてやってくる
前橋総社小5年 藤塚 理央
ふきのとうひかげの道にはえている
前橋原小5年 亀田 詩織
えほうまきみんなだまって犬の声
伊勢崎赤堀小5年 小林美維菜
春の道風がふくと合唱会
伊勢崎北二小5年 萩原 百香
そよ風が向かう先はどこだろう
渋川中郷小5年 片野 誠夢
朝採りの祖母の菜の花山もりで
渋川古巻小5年 中沢 壮吾
坂道のつくしの林登るかな
藤岡二小5年 細谷 悠太
教室に明かりがさしこみもう春だ
片品南小5年 星  彪英
新校舎一年生とピッカピカ
前橋大胡東小6年 田部井恵介
赤ちゃんのほっぺみたいな木の芽かな
前橋駒形小6年 赤沢 杏奈
教室のプリントかざり減ってゆく
前橋細井小6年 生方 千尋
さくら見て気持ちも一緒に新しく
藤岡美土里小6年 高橋 珠々
桜咲く自転車停めて空仰ぐ
前橋七中1年 南雲 優介
散歩道行く先出会う梅の花
高崎中尾中2年 竹内 朱里
春炬燵まだぬけだせずゴロゴロと
高崎中尾中2年 中野友未菜
通学路会わなくなった三年生
渋川中2年 纐纈このみ
春休み山づみの本整理する
吉岡中2年 赤尾 美和
                (学校・学年は投稿時のものです)