佐藤清美選

2014年5月22日上毛新聞掲載


家なみをいつも見ているチューリップ
渋川中郷小5年 片野 誠夢
【評】いつも人間から見られているチューリップ。チューリップは植えられた庭から、家なみをながめているのです。
浅緑やさしい心をとどけます
片品小5年 小崎 愛理
【評】やさしそうな浅緑の色。木々の色だったのでしょうか。浅緑をやさしいと感じる小崎さんが、やさしい人なのです。
1年生桜のアーチに招かれて
前橋宮城小6年 佐藤  楓
【評】まるでサクラのアーチに招かれるように、1年生が学校に入ってきます。在校生もサクラと同じ気持ちでしょう。
たんぽぽの綿毛が今日もおどってる
水上小6年 田村  萌
【評】ちょうどタンポポが綿毛になる時季だったのですね。風に吹かれて昨日も今日も綿毛はおどり、楽しそうです。
ひと色に桜のカーテン町全体
水上中1年 伊尾木沙都
【評】サクラ色一色のサクラのカーテン。町全体がまるでサクラのカーテンに覆われたように思える、美しい俳句です。
図書室の窓から桜散りはじむ
吉岡中2年 清水 亮圭
【評】図書室という場所の設定が上手でした。サクラが散り始めるのを惜しむ気持ちが、さりげなく表されています。
ありんこが春を背負って歩いてる
東吾妻岩島中2年 富沢 祐太
【評】アリという小さな生き物に、春という大きなものを上手に合わせました。アリも背中で春を感じているかも。
新しい景色が見える教室で
東吾妻太田中2年 茂木捺々穂
【評】進級で教室も変わり、窓の外の景色も、教室の中で繰り広げられる光景も新しくなり、新しい気持ちになりますね。
クラスがえ新しい空気がただよってる
前橋大胡小5年 松本ゆう世
花ふぶき風のりながら地へおちる
前橋二之宮小5年 ふじさわ周
弟がたねまきしようとさわいでる
伊勢崎赤堀東小5年 高柳 聖奈
ねこたちも散歩にでかける春の道
伊勢崎境采女小5年 斎藤 愛心
おとなりとにらめっこしてる夜ざくらだ
藤岡二小5年 細谷 悠衣
花がちり地面に落ちて何千も
藤岡二小5年 細谷 悠太
声だけではずかしがりやひばりさん
藤岡美土里小5年 村越ひいろ
雪どけの片品川はとうめいだ
片品小5年 星野 喬亮
笑い声お腹よじれて一年生
太田世良田小6年 正田 莉央
一ケ月もう少しだけ小学生
沼田白沢小6年 新井 陽佳
雪解けの青空見上げる福寿草
沼田白沢小6年 小林 成実
新聞をめくって見ていく花便り
渋川古巻小6年 斎藤 可菜
ぼくと母同じ背丈になった春
渋川古巻小6年 中沢 壮吾
体育着にかすかにのこる春の香
榛東北小6年 秋朝  光
ゆるやかな風が吹くなり桜まう
渋川中1年 昼間 むぎ
桜舞う木の下にいるおじいさん
甘楽一中2年 林  優利
変わってく外の世界は桜色
甘楽二中2年 小間 奈波
春になり大人になりゆく自分たち
東吾妻岩島中2年 水出 瑠衣
木の下で祖母の笑顔もほころぶよ
渋川中3年 大村なつみ
春風が吹いているけど強すぎる
渋川赤城南中3年 南雲 祐香
シャボン玉輝きながら割れていく
吉岡中3年 岡本 海音
恩師見るまなこに浮かぶ涙かな
東吾妻太田中3年 中村 将也
(学校・学年は投稿時のものです)