鈴木伸一選

2014年5月29日上毛新聞掲載


川のよう教室ぬける春風が
高崎城山小6年 新井 萌心(もこ)
【評】教室を吹き抜けてゆく春風の肌ざわりを、さらさらと流れる川の水のようだと感じたのでしょう。いい感覚です。
鉄棒の練習見てる春の空
高崎多胡小6年 竹内 怜奈
【評】暖かな春の空の下、一生懸命に鉄棒の練習をしている竹内さん。空も、きっと応援してくれていることでしょう。
母の日も一番動くお母さん
渋川古巻小6年 斎藤 可菜
【評】母の日とはいえ、お母さんには、やはりいろいろと用事があるのです。あらためて、お母さんに感謝しなくちゃ。
雨が降りねじれてしまった鯉のぼり
吉岡中2年 上原  舞
【評】雨にぬれ、ねじれてしまったこいのぼり。青空にさっそうと泳ぐ姿が描かれることが多い中、違った視点で面白い。
校庭に風吹き渡る五月かな
東吾妻岩島中3年 片貝  翼
【評】すがすがしい初夏の季節感を、正攻法で格調高くうたい上げたところがいい。たいへん堂々とした立ち姿の俳句。
新緑に囲まれ心も新しく
甘楽二中3年 熊井戸祐介
【評】みずみずしい新緑の中にいると、確かに心も洗われて、自分自身が新しく生まれ変わるかのような感じがします。
犬の鼻さくらの花びら乗っている
前橋大利根小5年 富沢 八雲
春の風サイクリングにぴったりだ
前橋山王小5年 小林あやの
タケノコをゆでるかまどの火は赤い
前橋新田小5年 小谷あおい
校庭を小さいちょうちょがおにごっこ
高崎城山小5年 吉田 光希
サッカーでシュートをきめた母の日に
高崎多胡小5年 今井 悠月
ジャンプしてさわってゆれるふじの花
藤岡二小5年 細谷 悠太
春が来て帽子を替えた浅間山
前橋大胡東小6年 田部井恵介
祖母の家自転車こいで行ってきた
前橋細井小6年 小沢 颯乃
ひびいてるウグイスの声耳の中
高崎多胡小6年 曽我 瑛心
坂道を走ると当たる夏の風
渋川赤城南中1年 木暮 夏未
オムライス初めて作った母の日に
渋川中1年 金子 実夢
光る汗日ざしをあびて初部活
東吾妻岩島中1年 小林 愛斗
騒がしさ見おろしながら桜散る
渋川金島中2年 小野汐央里
木々達が生き生きしている初夏の日よ
東吾妻岩島中2年 竹渕 もも
陽炎を抜けてどこ行く街の人
吉岡中2年 高橋 夏未