鈴木伸一選

2014年6月26日上毛新聞掲載


あめつぶが遊びのじゃまをしてくるよ
高崎堤ケ岡小5年 丸山ありか
【評】せっかく外で楽しく遊んでいるのに、雨がふってきてしまいました。梅雨どきは、こんなことがよくありますね。
雨音が木魚のように聞こえるよ
前橋山王小6年 上村 考輝
【評】耳を澄ますと、雨音にも一定のリズムがあって、それがいろんな音に聞こえてきます。でも、木魚とは驚きです。
雲の峰自転車こいで風を切る
伊勢崎赤堀小6年 須藤 咲帆
【評】「雲の峰」は、山のような入道雲のこと。夏らしい雄大な情景に、風を切って走る自転車が、よく合っています。
外に出てあそんでいたら風光る
中之条小6年 青木 森音(もね)
【評】「風光る」は春の季語ですが、いかにも明るく伸びやかな印象。遊びを通して、季節感をとらえたのがよかった。
草若葉修学旅行がもう明日
中之条六合小6年 中沢 愛美
【評】楽しみにしていた修学旅行が、いよいよ明日に迫ってきました。中沢さんのどきどきが、私にも伝わってきます。
父の日にキャッチボールで会話する
渋川中1年 青山 泰喜
【評】ドラマの一場面のような、いい情景ですね。言葉は交わさなくても、互いの気持ちは自然に伝わることでしょう。
神流川静かに流れる夏の始め
上野中2年 黒沢 淳美
【評】「神流川」という固有名詞が、たいへん生きています。自分の身辺の自然を愛することが、俳句創作の基本です。
全力でハチから逃げる春の午後
伊勢崎宮郷中3年 栗本 愛実
【評】不意にハチに出くわすと、それは肝をつぶします。「全力で」がユーモラスだけれど、当人にしてみれば必死です。
休み時間夏もいっしょに遊んでる
前橋大利根小5年 森谷 隆史
プールそうじ一足先に夏が来た
前橋山王小5年 浜野 彩香
七頭舞太刀をがんばる五年生
前橋原小5年 高橋明日香
まだ五月いやもう五月と半そでを着る
高崎堤ケ岡小5年 大沢  凜
けんけんぱ春から夏へかわるのさ
伊勢崎あずま小5年 須永 芽依
とんびたち空からあんごうおくってる
伊勢崎境采女小5年 山口 快斗
こいのぼり日本をみわたすこどもの日
太田藪塚本町小5年 青木 鈴佳
草矢飛ぶ夏の空へとどこまでも
藤岡美土里小5年 小野里勇哉
カーテンのすきまで見つけた五月晴れ
高崎城山小6年 新井 萌心(もこ)
夏の星まがたまの石つるつるだ
伊勢崎赤堀小6年 久保田真由
あれこれとしまいたくなる冷蔵庫
渋川古巻小6年 中沢 壮吾
太陽が私の顔を照らす夏
吉岡明治小6年 北村 来夢
父の日に父にあいたいもう一度
渋川中1年 石関 桃子
新緑の圧倒的な光合成
東吾妻岩島中1年 町田 裕星
静寂と青葉の中に銀閣寺
伊勢崎四中3年 斉藤  和
よく見ると足踏ん張って雨蛙
吉岡中3年 中島 拓海
鳥たちがいきいきしてる初夏の朝
甘楽二中3年 加藤  雅