佐藤清美選

2014年7月31日上毛新聞掲載


初プール思うようにはすすまない
前橋二之宮小5年 下境 咲那
【評】1年ぶりのプールですから、ことし初のプールでは、泳ぎの勘を取りもどすのも大変です。でもだんだんなれます。
あじさいは雨がふる日の太陽だ
伊勢崎赤堀東小5年 田中 涼介
【評】太陽がかくれている雨の日ですが、確かにアジサイのあざやかな花の色は、太陽のように心を照らしてくれます。
雨上がり植物みんな猫背かな
前橋大胡小6年 蟻川 莉央
【評】たくさんの雨を受けて、雨上がりの植物は背中が丸まって猫背。植物をよく観察して、上手に例えられています。
テレビの中うな重見てたら口があく
前橋山王小6年 坂本 梨紗
【評】おいしいうな重はよくテレビでも取り上げられますから、目にすれば食べたくなりますね。思わず口も開きます。
西瓜食べ心ひんやりしてくるよ
水上中1年 伊尾木沙都
【評】冷たいスイカを食べれば体も心もすっきり。日本の夏の涼の取り方を、心でもしみじみと味わうことができます。
虹の下猫が一匹大きな欠伸
高崎中尾中2年 吉井 瑞穂
【評】雨上がりに虹が出ているのを喜ぶのは、人間だけでしょう。ネコには関係なし。大きなあくびでひまそうです。
世界遺産祝う花火の音を聞く
甘楽二中2年 生方 佑佳
【評】富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産登録されたときの花火でしょう。登録の折りの喜びも、俳句に残せます。
自己ベスト出せる気がする夏の朝
前橋春日中3年 吉野 大輝
【評】自己ベストが出せる気がしてくるほどの夏の朝。どれだけすがすがしい朝だったのかと、読者も想像します。
ほっぺのようまっ赤に実るさくらんぼ
前橋荒子小5年 青木 那奈
登校中かたつむりのから雨の朝
前橋大胡小5年 斉田 百華
つゆになり雨の日続く休日だ
前橋大胡東小5年 今野  響
梅雨晴れ間野球をやってドロドロだ
前橋桂萱小5年 外丸 東真
ピカピカと光るプールではつおよぎ
前橋駒形小5年 池田  紬
田植えしてどろだらけだねわらう友
前橋原小5年 下田 季哉
夏の家お父さんごろごろねているよ
伊勢崎赤堀南小5年 窪田 亜衣
糸出して大人になりたいかいこかな
藤岡二小5年 細谷 悠衣
あじさいが絵の具の色と勝負する
前橋大胡東小6年 田部井恵介
梅雨の朝がっかりしながら傘をさす
前橋桂萱小6年 設楽 篤史
綿毛がね風にのって空中散歩
前橋上川淵小6年 青木 珠里
授業中かっこう鳴いてる窓の外
前橋山王小6年 月田 楽夢
行き帰り今年もあじさいさく季節
前橋細井小6年 日向 琴音
あじさいは雨が大好き元気出る
前橋宮城小6年 佐藤  楓
梅雨になる外が静かになっていく
伊勢崎赤堀小6年 松井 七星
カエルのね合唱聞いてねるんだよ
伊勢崎宮郷二小6年 青木 宥斗
なきやんでまたすぐになく梅雨の空
渋川古巻小6年 中沢 壮吾
ひまわりとせくらべしているお花達
下仁田小6年 黒沢 拓人
木道を大きなナメクジ横断中
片品南小6年 吉田 結里
梅雨の日は紫陽花色で染まる日だ
渋川中1年 岸  千尋
雨が降り校庭にできた神流川
上野中2年 今井 綾乃
ライト手に必死に駆けた肝試し
高山中2年 小林 知夏
カエルの音(ね)素振りをしてると応援歌
東吾妻岩島中2年 鮫嶋  響
走る君そっと見守る花みずき
前橋みずき中3年 真下 瑛未
進んでく雲の動きと夏の日々
前橋宮城中3年 関口 寧乃