鈴木伸一選

2014年8月7日上毛新聞掲載


田植えした汗をふいたら風がふく
前橋大胡東小5年 守谷 莉珠(りず)
【評】体験学習で田植えをしました。流れる汗をふくと、さっと涼しい風がふく気がするというのは、よく分かります。
青空に入道雲のてんこもり
伊勢崎赤堀小5年 麦田 康介
【評】「てんこもり」が、おもしろい発想の表現です。山のように盛り上がった入道雲が、ぱっと目に浮かんできます。
ひまわりがまえへならえでせのびする
太田藪塚本町小5年 内山 想麻
【評】何本ものヒマワリの花が並んだ様子は、なるほど、前へならえをしているみたい。楽しい発見ができましたね。
サッカーのボールで飛ばす夏の雨
渋川中郷小5年 片野 誠夢(まなむ)
【評】勢いよくボールをけって、降り出した雨をふき飛ばしてしまおう、といった感じ。元気なところがいいですね。
うんていがあつくてできない炎天下
伊勢崎宮郷二小6年 木曽実友菜
【評】校庭の遊具も炎天下では熱くなって、とてもさわることができません。学校生活での実感が俳句になりました。
向日葵が明日の方向指している
渋川中1年 柴崎 日南
【評】ヒマワリが太陽を指しているといった作品が多い中、この句は発想を変え、「明日」という言葉を発見しました。
噴水が水を遊ばせはしゃいでる
高崎中尾中2年 木戸菜々美
【評】擬人化表現によって、噴水がみずから水を遊ばせ、はしゃいでいるということを、読者に無理なく納得させます。
炎天下私は誰を待っている
神流中里中3年 小柏 桃華
【評】具体的なだれかというより、自分の心の中に夢や希望をもたらす、未知の存在を待っているような感じがします。
西日が差しグリーンカーテンかがやいた
前橋岩神小5年 藤沢 佑菜
夏休み風にさそわれ海へ行く
前橋大胡小5年 松浦 千鶴
虫の声かすかにゆれる夏の朝
高崎片岡小5年 前田  颯
夏の朝空一面に光差す
高崎西小5年 木村 光希
昼休み金管練習あせだらけ
伊勢崎赤堀小5年 吉野 まお
雷は音と光の徒競走
太田藪塚本町小5年 松本慎太郎
願いごとたんざく書いたらいっぱいだ
南牧小5年 三ツ木夢夏
木の上の風はすずしくやわらかい
前橋滝窪小金丸分校6年 佐藤 義明
アゲハチョウ天まで飛んでかがやいた
高崎城山小6年 堀越 恭義(ゆきちか)
そら見上げ雲の流れを追う夏日
高崎馬庭小6年 五十里義哉(よしなり)
まが玉が光ってみえる夏深し
伊勢崎赤堀小6年 清水 爽生(さき)
夏の雲もくもく山からのびてくる
水上小6年 田村  萌
プールがね入道雲を映しだす
片品武尊根小6年 星野 華穂
梅雨の朝新品のかさ持って出る
片品南小6年 吉田 結里
夏の空テニスボールをかざし見る
高崎中尾中2年 高橋 あゆ
朝つゆと湖輝く散歩道
東吾妻太田中2年 白石 景子
アジサイを祖母と見に行く日陰かな
神流中里中3年 新井 千華