佐藤清美選

2014年8月14日上毛新聞掲載


どの道もぬれてすべった梅雨の朝
前橋朝倉小5年 橋本 龍青
【評】梅雨の雨で、あちこちの道がぬれてすべります。梅雨の朝の登校は、どの道を通っても少し不安な思いをします。
お母さん黒い雲見て走ってく
高崎馬庭小5年 渡辺 歩武
【評】黒い雲は、にわか雨を予想させます。干してある洗たく物を取りこまなければと、お母さんは家まで走るのです。
木のかげで土も私もあまやどり
前橋永明小6年 安田 夕菜
【評】木のかげで雨宿り。木が大きいので、まだ土もぬれていないのです。よく足元を見ていたから書けた作品です。
虫よけのにおいがただよう外遊び
前橋下川淵小6年 石原穂乃花
【評】虫よけスプレーをかけてから、外遊び。元気な子どもたちの姿と、夏ならではの情景がしみじみと想像されます。
いつも梅雨ちょっと悲しいたん生日
高崎多胡小6年 曽我 瑛心
【評】誕生日がいつも梅雨の時季にあたるのは、ちょっと悲しいでしょう。けれど梅雨は命の育つ時季でもあります。
風ふかぬ画用紙みたいな一日だ
伊勢崎宮郷二小6年 門脇  蒼
【評】「画用紙」という例えが面白いです。何も起こらない、まだ何も描かれない真っ白な画用紙という意味でしょう。
この空の金科玉条知らぬけど
前橋芳賀中3年 角田 真一
【評】この句での「金科玉条」は、空が守っている規則、基準という意味。空の基準で、雨になったり晴れになったり。
つゆのあさ水の神様仏様
前橋朝倉小5年 倉林 由侑
演奏に向けてがんばるウシガエル
前橋東小5年 松村 拓篤
虫たちのプールきょうしつひらいてる
前橋大胡小5年 黛  柚花
太陽がプールに入れと言っている
前橋大胡東小5年 田部井恵介
お母さんじょぎんぐだけで汗だくだく
前橋駒形小5年 藤井 優希
あの雲といっしょに泳ぐクロールで
前橋細井小5年 椛沢 詩織
新しい部屋作ってるカイコかな
藤岡二小5年 細谷 悠衣
あさがおのつるがのびてる庭さきで
片品小5年 林  朱里
田んぼの中生きものたちの学校みたい
前橋桂萱小6年 坂本 栞菜
通るたび田んぼの色が変わる初夏
前橋下川淵小6年 中林 愛佳
洗濯でゴシゴシ洗う夏来たる
伊勢崎赤堀小6年 金井 悠太
夕がたも水色見える初夏の空
伊勢崎赤堀東小6年 石川 愛梨
すいとうの氷の音がすぐ消える
伊勢崎宮郷二小6年 鈴木 利空
あじさいの花さわってみたらわたのよう
沼田升形小6年 宮沢 一生
たくさんの色が笑顔のあじさいや
東吾妻岩島中1年 加藤 園望
夏の風明治神宮ぬけてきた
伊勢崎赤堀中2年 赤石ひなた
雷の大きな音でみなさわぐ
甘楽二中3年 田村 真尋