鈴木伸一選

2014年11月13日上毛新聞掲載


あの空に引きこまれそうな満月だ
前橋岩神小5年 谷田部可維
【評】スーパームーンのときの作品でしょうか。輝く大きな満月を見ていると、たしかに引きこまれそうな気がします。
くりごはんにおいで宿題進まない
前橋駒形小5年 馬場 健太
【評】くりご飯が炊ける、いいにおいが流れてきます。ついそちらが気になって宿題が進まないという、ユーモラスな句。
青空がむかえてくれる持久走
前橋二之宮小5年 岩上 優雅
【評】持久走はつらいこともありますが、走りきれば、青空が迎えてくれるかのような、すがすがしい気分になります。
木の実ごま森の音楽聞こえるよ
藤岡美土里小5年 村越ひいろ
【評】木の実ごまを回すと、小さな音を立てます。それを、「森の音楽」と表現しました。自然がかなでる音楽です。
オレンジの夕日反射するランドセル
前橋桂萱小6年 設楽 篤史
【評】ランドセルに夕日が反射して、ぴかぴか光っています。季節は書かれていませんが、秋の終わりごろの感じです。
おばあちゃん私のためにくりをむく
伊勢崎宮郷二小6年 谷口 和花
【評】谷口さんに食べさせたくて、おばあちゃんは一生懸命にクリの皮をむいているのです。感謝して味わいましょう。
秋の空風がさみしくすぎるだけ
東吾妻岩島中2年 武井  陸
【評】感傷的過ぎる印象はあるものの、作者自身の心が正直に描かれているという点で、これはこれでいいと思います。
まんげつだ大きな口がひらいてる
前橋細井小5年 堀江 優希
はい句にはリズムがあっておもしろい
前橋桃木小5年 町田聡太郎
コスモスがさいてはじめて秋の庭
沼田池田小5年 芝崎俊太郎
まんなかが一番いい音落ち葉ふみ
藤岡二小5年 細谷 悠衣
木の実ごま方向おんちどこへゆく
藤岡美土里小5年 我妻  恕
通学路もみじの橋をわたってる
片品南小5年 星野 杏奈
こおろぎの鳴き声聞いて寝る時間
前橋岩神小6年 須賀 颯那
だんだんと長そで増えてく朝の道
前橋桂萱小6年 篠原 咲代
りんごがり光をあびて光ってる
前橋山王小6年 広岡 真由
風とらえトンビ流れる秋の空
前橋下川淵小6年 中林 愛佳
大きな木落ち葉をたくさん落としてる
前橋原小6年 森  瀬莉
秋風が私の心揺さぶった
前橋元総社南小6年 岩上 琴音
体育着運動会すぎ一やすみ
高崎城山小6年 斎藤 咲希
由比ケ浜人が少ない秋の風
伊勢崎赤堀小6年 六本木琉希
もみじ色心の中があたたまる
伊勢崎宮郷二小6年 大平 めぐ
金色の稲のにおいが風に乗る
富岡額部小6年 高間  茜
運動会応えん団長やりきった
甘楽福島小6年 広田 茜里
綱引きで真上を見ると秋晴れだ
伊勢崎四中1年 黒沢 美羽(みゅう)
秋の空ゆっくりゆったり染まってく
水上中1年 伊尾木沙都
秋雨よ進路に揺らぐ我が思い
東吾妻岩島中3年 小池 永遠