鈴木伸一選

2014年12月11日上毛新聞掲載


北風が頭のぼうしねらってる
前橋大胡小5年 山口 健太
【評】いたずら者の北風が、山口君のぼうしを飛ばそうと、強くふいてくるのです。「ねらってる」に実感があります。
満月と夜道をいっしょに散歩した
高崎城山小5年 江端 流佳
【評】スーパームーンの夜のことかもしれません。歩いていると、月が後をついてくるような気がして、ふしぎですね。
冬もみじ一本だけで光ってる
藤岡二小5年 細谷 悠太
【評】ぽつんと立った木が、冬になっても紅葉を残しているのです。美しくもあり、どこかさびしそうでもあります。
風ふいて枯れ葉が私を追ってきた
南牧小5年 三ツ木夢夏
【評】まるで意思があるかのように、風とともに枯れ葉が追いかけてきました。鬼ごっこでもしたかったのでしょうか。
ドアが開き犬と寒さがやってくる
前橋桂萱小6年 後藤亜由水
【評】家族がドアを開けると、犬が部屋の中に飛びこんできます。同時に、冷たい空気もさっと流れこんでくるのです。
鉄棒の冷たさ芯まで響く頃
前橋山王小6年 上村 考輝
【評】鉄棒を握ると、その冷たさが体の芯(しん)にまで伝わってくるのです。冬になったことが、あらためて実感されます。
いわし雲走るみんなをながめてる
高崎国府小6年 住谷  歩
【評】持久走の様子でしょう。頑張って走る子どもたちを、いわし雲が応援しているように感じられ、楽しいですね。
秋の空言いかけた言葉飲み込んで
高崎中尾中2年 近藤 夏音
【評】透明感がある半面、どこかさびしい秋の空。まるで、言葉を飲み込んだ作者の心の中を表しているかのようです。
帰り道二人で帰る影とぼく
前橋大胡東小5年 新井 柊人(しゅうと)
秋風が通りぬける服の中
前橋大室小5年 黒沢奈々花
あかとんぼ山からおりて秋がくる
前橋大室小5年 佐藤 有桜
おふとんでぬくぬくぬくぬくふゆのあさ
前橋山王小5年 小野塚正悟
とんでいくビニールぶくろに夕日さす
前橋山王小5年 桜井 れい
冬の空すぐに見つかるオリオンざ
片品南小5年 戸丸夢有人(むうと)
3連休おじいちゃん家でピアノひく
前橋朝倉小6年 益子 琉名
朝早く秋の寒さを感じとる
前橋大室小6年 栗原 慎吾
木々たちの気分転換紅葉だ
前橋大室小6年 松村 光晟
帰り道遊ぶ約束秋深し
伊勢崎赤堀小6年 見供 佳奈
持久走親も走って応えんだ
吉岡明治小6年 桑原 朱音
蟷螂(かまきり)の鎌が夕日にてらされる
高崎中尾中2年 小田 京誠
歩いては音があふれる秋の公園
高崎中尾中2年 阪本 香緒