鈴木伸一選

2014年12月25日上毛新聞掲載


風たちが遊びはじめた寒い朝
伊勢崎赤堀東小5年 木村 凜香
【評】風がふくのを、風が遊んでいるととらえたのがいい。ただし、寒くなるので、ちょっと困った遊びですけれど。
さむくても笑っていればあったかい
前橋山王小6年 石井 鈴佳
【評】寒いときも、元気よく笑っていれば、自然と心は温かくなります。温かい心には、きっと幸せがやって来ます。
読書の秋本と向かい合うひとりのぼく
高崎入野小6年 富田  秀
【評】本を読むことは、自分の心と向き合うことでもあります。この機会に、自分をじっくりと見つめてみてください。
お母さんやさしい顔でみかんむく
伊勢崎宮郷二小6年 中矢 里咲
【評】中矢さんのために、お母さんはミカンをむいているのでしょうか。だから一層、優しい顔になるのではないかな。
あて名ない落ち葉の行き先風任せ
渋川古巻小6年 中沢 壮吾
【評】落ち葉をあて名のないはがきに見立て、風が好きな所へ運んでゆくというのです。中沢君の手元には届きましたか。
冬の朝落ち葉集めてバスを待つ
中之条六合小6年 山田 向葵
【評】スクールバスを待つ間に、周りの落ち葉を集め、山にして遊んでいるのでしょう。冬の季節感がよく出ています。
ドア開けてまぶしく輝く霜の朝
東吾妻岩島中1年 寺島 幸成
【評】ドアを開けると、たいへん清浄感のある光景が目の前に広がります。寒いからこそ見ることができる光景です。
北風にうたれてほっぺたいたくなる
前橋大利根小5年 諸田 総司
秋の空音もなく飛ぶグライダー
前橋駒形小5年 柴崎 葵衣
日がくれていっしょに帰る長いかげ
館林三小5年 中西 健人
教室のまどをあけると冬の色
伊勢崎宮郷二小6年 谷口 和花
もう書くの卒業文集さびしいな
伊勢崎宮郷二小6年 山口 真穂
集会で校歌ばんそう冬日射す
渋川古巻小6年 斎藤 可菜
道ばたにかれ葉積もって山一つ
榛東北小6年 秋朝  光
通学路一列になる白い息
中之条六合小6年 中沢 愛美
北風が頬にしつこくつきまとう
水上小6年 田村  萌
すべり台光をてらして冬知らす
南牧小6年 石井 一冴
山眠るすそのにきれいな花一輪
渋川赤城南中1年 藤川 千誉
さみしさとかれはをふんで歩く冬
東吾妻岩島中1年 篠原 聖和