佐藤清美選

2015年1月8日上毛新聞掲載


おちばひろいひろってすててきりがない
前橋朝倉小5年 橋本 龍青
【評】次から次へと葉が落ち、拾って捨てに行っても、またたまっている落ち葉。落ち葉拾いは本当にきりがありません。
駅伝でメガホンもったお母さん
高崎多胡小5年 今井 悠月
【評】駅伝で、メガホンでおうえんしてくれたお母さん。お母さんの力強いおうえんに、元気づけられたことでしょう。
手ぶくろが毎日雪とこんにちは
片品南小5年 星野 好誠
【評】作者にとっては日常に雪があり、毎日手ぶくろで雪にさわったりしているのでしょう。手ぶくろと雪はなかよし。
はと時計鳴き声にぶる今朝の冬
前橋大胡小6年 蟻川 莉央
【評】「今朝の冬」は俳句の季語では立冬の日の朝のこと。冬の始まりの日、はと時計の時を告げる音も、にぶく聞こえます。
風がふき顔にもカイロをはりたいよ
前橋二之宮小6年 渋沢 明良
【評】実際にカイロを貼ってはいけませんが、顔に当たる風が冷たい日には、そんな気持ちにもなるのもわかります。
去年より早く作ったおでんなべ
渋川古巻小6年 斎藤 可菜
【評】おでんは寒くなってくると、食べたくなる鍋料理ですね。去年より早く作って、しっかり温まったことでしょう。
十日夜たたく音がねひびいてる
片品武尊根小6年 星野 結女
【評】十日夜(とおかんや)は旧暦の10月10日に行われる農村行事。わら鉄砲で地面をたたいて回る音が、心にも響いてくるようです。
霜とけてボールのゆくえが変わってく
渋川小野上中2年 斎藤 歩夢
【評】霜で凍った地面が溶けてでこぼこになり、ボールの弾む方向が予測できなくなる。人は右往左往させられます。
紅葉が秋のパレットうめてるね
前橋岩神小5年 木村 愛花
こたつ出し真っ先にねるお父さん
前橋山王小5年 今井 佑樹
とりのこえきこえているよあきのこえ
高崎佐野小5年 押切 凱男
持久走朝ぎりの中逃げきった
高崎新高尾小5年 飯塚 暖菜
山々に秋の太陽重なって
伊勢崎あずま小5年 小保方 凜
稲刈って穂がずっしりと実ってる
沼田池田小5年 田村 まこ
秋の日は野球日和いい気温
東吾妻太田小5年 中野 悠真
紅葉を見てると心も真っ赤っか
前橋荒牧小6年 佐藤  伶
こわかったえんま大王円応寺
前橋石井小6年 宮原 啓慈
電車内山の紅葉せまり来る
前橋駒形小6年 赤沢 杏奈
妹といっぱいひろったいちょうの葉
高崎国府小6年 塩原 里菜
池の水紅葉うつれば秋増える
高崎多胡小6年 高坂 拓夢
冬の花私のようにこごえてる
高崎中川小6年 浦野 祐未
おなべには群馬のねぎが入ってる
伊勢崎宮郷二小6年 森村 夕音
群れをなしこ独をきらうすすきかな
渋川古巻小6年 中沢 壮吾
秋風で手紙が一通届いたよ
富岡額部小6年 越川 心彩
持久走苦しいあとのオレンジジュース
吉岡明治小6年 中島 杏奈
紅葉が色づく上田寺めぐり
渋川中1年 生形 怜菜
秋刀魚焼くにがいところは猫にやる
吉岡中1年 青木 衣吹
霜とけて葉に一筋のしずくかな
東吾妻岩島中1年 片貝 綺心
往来やただ輝けり冬銀河
高崎中尾中2年 横沢 杏珠
登校中自転車こげば風が鳴る
甘楽二中3年 富岡 明仁
草紅葉街を彩る着物かな
中之条六合中3年 黒岩 竜也