鈴木伸一選

2015年2月19日上毛新聞掲載


雪合戦当てられたのに当てられない
前橋東小5年 檜山 純伶
【評】相手から雪玉を当てられたのに、自分は相手に当てることができないのです。くやしい思いをユーモラスに表現。
なわとびがとつぜん切れた寒さかな
前橋大室小5年 今泉 大輝
【評】縄飛びをしていて突然、縄が切れると、びっくりしますね。そんなとき、寒さも一層強く感じられてくるのです。
おぞうにのおわんの中に庭のゆず
前橋駒形小5年 馬場 健太
【評】お雑煮に、自分の家の庭で実ったユズが入っていました。こういうちょっとしたことで、心が豊かになるのです。
友だちと雪遊びして帰る道
前橋山王小5年 須藤  駿
【評】友だちとたっぷり雪遊びができて満足したという感じが、よく出ています。須藤君の笑顔が目に浮かぶようです。
冬の風おどってぶつかる白い粉
前橋月田小6年 鎌塚 康生
【評】雪が風に舞い飛ぶ様子を、よく観察しています。特に、雪同士がぶつかるというところまで発見できたのが立派。
寒くても歌声ひびく体育館
伊勢崎宮郷二小6年 木曽実友菜
【評】寒い日の合唱練習でしょうか。寒いからこそ空気がぴんと張りつめ、かえって歌声がよく響くのかもしれません。
弟の髪は鳥の巣冬の朝
高崎中尾中2年 阪本 香緒
【評】授業で朝のことをテーマに俳句を作ってもらいましたが、当意即妙に、しかもユーモアを交えて書いたのがいい。
寒き朝開きたいのは心かな
高崎中尾中2年 高橋 あゆ
【評】寒い朝は体だけでなく、心までも硬くなってしまうようです。そんな自分の内面を、しっかりと見つめています。
秒分時時計気になる冬の朝
高崎中尾中2年 山本 梨生
【評】時計を気にしながら、登校の支度を急ぎます。「秒分時」という言葉に、何だか追い立てられるような感じです。
初日の出山の間に見えてきた
前橋東小5年 佐藤知花音
こたつつけねこ来て家族がせいぞろい
前橋永明小5年 高橋れんじ
からっ風まけるもんかとボールける
前橋駒形小5年 野沢 春樹
雪がふり私の笑顔の花がさく
前橋月田小5年 飯島 若菜
ふりしきる雪に苦戦のお父さん
前橋桃川小5年 池田 光希
青空にとび立つ気分で卒業だ
前橋大胡小6年 山田 倫香
寒い朝ばあちゃんちのこたつにネコいっぱい
前橋粕川小6年 港  彩菜
春の風動物たちをおこしに行く
前橋山王小6年 高柳 心愛
雪たちは遊んでくれよと降りてくる
前橋月田小6年 新井 咲希
冬の中息ふきかけて守備につく
高崎多胡小6年 柿田 孝樹
雪ふると犬が不思議と顔上げる
伊勢崎赤堀東小6年 坂下 莉亜
霜柱先に光るは春のしずく
伊勢崎宮郷二小6年 氏家 遥香
仕事行く父と一緒の背のカイロ
東吾妻太田小6年 松本 紗英
朝練で転んで上見て冬の空
高崎中尾中2年 小野里恭平
体育館足音響く冬の朝
高崎中尾中2年 関根 史歩
歌声が響いて消える冬の朝
高崎中尾中2年 竹田 桃花
トーストの匂いほんのり冬の朝
高崎中尾中2年 松下 真久
歌うたうみんなマスクをはずしてる
吉岡中2年 長沼 魁大
北風に合格するぞとつぶやいた
渋川赤城南中3年 狩野 真優