鈴木伸一選

2015年3月5日上毛新聞掲載


春風に心おされて友の輪へ
前橋岩神小5年 北川 千夏
【評】春風が後押しをしてくれて、友だちの輪の中へすっと入ってゆけました。たいへん温かな気持ちになる俳句です。
ひな祭りこころの中もにぎやかに
前橋永明小5年 青山 奈央
【評】「にぎやか」と言っても騒がしいという意味ではなく、心が弾むということでしょう。いかにも、ひな祭りです。
目にしみるつめたい風がふいてくる
前橋大胡小5年 渡辺 誠人
【評】冷たい風って、確かに目にしみて、ときには涙さえ出ますね。自分の経験を通して、冬の季節感を表現しました。
こたつの中みんなの足がそろってる
前橋月田小5年 飯島 若菜
【評】「みんなの足がそろってる」というのは、家族全員がそこにいるということでしょう。それって幸せなことです。
家を出てポストの前の雪だるま
高崎入野小5年 宮  杏夏
【評】ポストは家の郵便受けのことでしょうが、そばに雪だるまが作ってあるのです。冬の情景を素直に描きました。
雪の中姉妹で雪にとびこんだ
沼田池田小5年 田村南々美
【評】姉妹の仲のよさと活発さが、生き生きと伝わってきます。雪の中から、楽しそうな声が聞こえてくるようです。
春の風気持ちをきれいにしてくれる
前橋大胡小6年 五十嵐瑞姫
【評】春の風は気持ちを温かくするだけでなく、きれいにしてくれるというのです。私も春風にふかれてみましょう。
うわばきを洗って見つけた春の風
沼田升形小6年 宮沢 一生
【評】うわばきを洗っていて、風の温かさを感じました。それを「感じた」ではなく、「見つけた」と書いたのが巧み。
からっ風春に向かって一直線
前橋岩神小5年 谷田部可維
下校中風がいったおかえりと
前橋大胡小5年 戸塚 理彩
弟が雪で喜び祖母笑う
前橋駒形小5年 諸井 琉希
背伸びして太陽つかむとあったかい
前橋中央小5年 田川 拓海
北風が顔にぶつかりにげていく
太田藪塚本町小5年 青木 美里
朝早くえんぴつにぎって手がこおる
沼田升形小5年 井上 結菜
大けやきじっとしながら春をまつ
前橋大胡小6年 角田  蘭
寒い日にずっとほえてる犬がいる
前橋大胡小6年 山本 悠斗
思い出のノートをとじてまた作ろう
高崎入野小6年 飯塚 優衣
日直が近づいてくる冬の暮れ
伊勢崎赤堀小6年 石原 若奈
休日は中学の準備すすめてる
伊勢崎赤堀東小6年 小林 愛貴
雪ふるとクラス全体明るいよ
伊勢崎宮郷二小6年 ギガンテカメロン
そよ風がどこかで春を呼んでいる
玉村中央小6年 関根麻実子
帰り道雪で足がおもくなる
片品南小6年 佐藤 円香
夢を追う君の背中よ春へ進め
甘楽二中2年 大小原みう
卒業前枯れ木もさみしくゆれている
東吾妻岩島中3年 一場 楓華