鈴木伸一選

2015年3月19日上毛新聞掲載


妹がぼくの足ふむ冬の朝
前橋駒形小5年 清水 蒼介
【評】妹さんはうっかりして清水君の足をふんでしまったのでしょうが、やはり痛いよね。寒いと余計に痛く感じるし。
ひな祭りオルゴールの音色きれいだな
前橋二之宮小5年 小林 優奈
【評】私の家にも、ひな祭りの童謡が流れるオルゴールがあります。その音色に、自然と気持ちがはずんできますね。
氷張る池に整列鴨達が
前橋山王小6年 上村 考輝
【評】まるでだれかに指示されたかのように、カモたちがきれいに整列しているのです。寒い中、よく観察しました。
家庭科でクッション作る春の雲
伊勢崎赤堀小6年 須藤 咲帆
【評】ふわふわして丸みを帯びたクッションから、春の雲を連想したのでしょう。学校生活を、うまく俳句にしました。
夜空には明るい春の星がある
伊勢崎宮郷二小6年 安野 早季
【評】何よりも安野さんの心が明るいから、星も一層明るく見えるのでしょう。春らしい優しさを感じさせる俳句です。
ひなまつり主役の姉は勉強中
渋川中1年 青山 泰喜
【評】ひな祭りの日も、勉強に励むお姉さん。その姿を通して、ひな祭りを一般的な視点とは違う角度から描きました。
春浅し校舎の中を風はしる
高崎中尾中2年 関根那奈美
【評】早春に、強風の吹くことがあります。玄関を開けたときに吹き込んできた風が、校舎の中を走り抜けてゆきます。
梅の花ここにもあったと眺めてる
高崎中尾中2年 柳原  遥
【評】思いがけない場所に咲いている梅の花。人に知られずに春を見つけたような気がして、何だかうれしくなります。
空へ空へ伸びたる梅の紅たぎる
伊勢崎境北中2年 遠藤 美雪
【評】「たぎる」という表現がいい。紅梅の中にみなぎる生命力が、外へとあふれ出ているかのような印象を受けます。
朝起きてきらりと光る氷柱かな
伊勢崎あずま小5年 唐沢 光汰
太陽の光のさした梅の花
太田藪塚本町小5年 関  唯斗
家族のね笑顔の前におひなさま
前橋駒形小6年 赤沢 杏奈
風の声だんだん春の声になる
前橋山王小6年 石井 鈴佳
卒業式校舎さえもさびしそう
前橋二之宮小6年 名護屋百花
宿題はテレビを消して集中だ
高崎城山小6年 茂木 翠汐(みう)
田んぼ道走る小犬も霜踏んで
高崎多胡小6年 熊倉 理恵
群響の演奏すごい春の空
伊勢崎赤堀小6年 松崎 凌大
中学の説明聞いた春一番
伊勢崎赤堀小6年 見供 佳奈
下校中暖かくなり上着ぬぐ
伊勢崎赤堀東小6年 井塚 希美
ひだまりがあたたかく感じた春のけはい
伊勢崎宮郷二小6年 吉田 匡冴
六年の成長知ってるランドセル
渋川古巻小6年 中沢 壮吾
ひりひりと百人一首手が赤い
渋川中1年 奥泉 桐矢
朝練に行く道で見たいぬふぐり
高崎中尾中2年 赤沢奈緒子
猫柳ふわふわ寒さもやわらいで
高崎中尾中2年 内田 彩音
たちどまり寒さの先に春感じ
甘楽二中2年 斎藤明日乃