鈴木伸一選

2015年4月16日上毛新聞掲載


新校舎ゆらゆらゆれる桜の木
伊勢崎商業高1年 田島 快輝

【総評】ジュニア俳壇に投句している高校生から、「長く俳句を詠み続けていくコツは何ですか?」という質問がありました。これに対して、私は「俳句以外のさまざまなことに興味・関心を持って取り組み、そのことについて考える時間を多く取ってください」と答えたいと思います。
 俳句を続けていくために、俳句以外のことを考えてくださいというのは、矛盾しているように感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。なぜなら、俳句はきわめて短いので、意識するしないにかかわらず、作者の内面がおのずと表れてしまうものだからです。つまり、心の豊かな、人間としての幅のある人が作った俳句は、深い思いをたたえ、読者を感動させるものとなるし、反対に人間としての幅の狭い人の俳句は、どうしても表面的で内容の乏しいものになりがちだということです。
 それゆえ、心を豊かにし、人間としての幅を広げるために、俳句以外のさまざまな分野に興味・関心を持ち、それに積極的にかかわっていくことが大事になるわけです。要は、自分の中にたくさんの引き出しをつくり、そこから随時、俳句の種を取り出してくることができるようになれば、俳句を長く続けるのも難しいことではないのです。逆に引き出しの数が少ないと、種がすぐ尽きて、俳句が枯れていってしまいます。
               (学校・学年は投稿時のものです)