鈴木伸一選

2015年6月4日上毛新聞掲載


登校中みんなのかげが歩いてる
前橋荒子小5年 関  舞尋
【評】よく晴れた朝。地面に映ったみんなの影も、学校へ向かって歩いて行きます。影に着目したのがよかったですね。
夏がきたプールそうじをもうしたよ
前橋永明小5年 砂川 束咲
【評】「もうしたよ」という言葉で、いつ本格的な夏になっても、準備はOKだと分かります。プールが楽しみですね。
とうこうはんぼくのうしろに一年生
前橋山王小5年 前沢 陸翔(りくと)
【評】後ろを歩く1年生の様子を気づかいながら、登校するのです。上級生らしいリーダーシップを頼もしく思います。
新学期風がせなかをおしてくる
桐生桜木小5年 三舩 あい
【評】新学期は期待と同時に、環境の変化で不安を感じたりもします。春風に背中を押してもらい、前へ進みましょう。
朝つゆの上に広がる五月晴れ
前橋駒形小6年 佐野光太郎
【評】朝つゆと、五月晴れの空。小さなものから大きなものへとイメージを広げてゆく書き方が、たいへん印象的です。
木の下の草まで全部新緑だ
前橋駒形小6年 野沢 春樹
【評】木々はむろんのこと、その下の草まで、みずみずしい緑に染まっているというのです。感覚的によく分かります。
木のかげに入ってみると風がきた
高崎金古小6年 家入萌々花
【評】かなりの大木だろうと思います。かげに入ると、ひんやりした風が吹いてくることを、あらためて感じたのです。
目をつぶり若葉の声を聞いてみる
渋川北中1年 嘉山 珠稀
【評】みずみずしい若葉を豊かに茂らせた木々に囲まれ、その命が発する声に耳を澄ます作者。いい感性の持ち主です。
陽だまりに集まる鳥は空の色
東吾妻中2年 木暮まりな
【評】「空の色」から、青い鳥を思い浮かべます。実際の光景でしょうが、どこか作者のイメージのような気もします。
カンカンと日光私を打ってくる
東吾妻中2年 割田 愛美
【評】「カンカン照り」の「カンカン」を、強烈な日差しが体を打ってくる音へと変換しました。独特な発想が面白い。
シャボン玉自分の気持ち正直に
高崎中尾中3年 浜名みなみ
【評】正直になるというのは、口で言うほど簡単ではありませんが、シャボン玉の優しさに、その大切さを思うのです。
校庭にヘビがでてきて大さわぎ
前橋荒子小5年 須永ひなの
プールそうじ気もちをこめてピッカピカ
前橋永明小5年 品川  楓
春雨が顔にやさしくあたったよ
前橋大胡東小5年 志水 友紀
かくれんぼ夏の日ざしが見つかった
前橋山王小5年 狩野 結奈
バスの旅若葉まぶしい窓の外
高崎金古小5年 小沢 亜愛
ツバメがね夕日をじっとながめている
高崎国府小5年 富所 琉伽
教室のまどの外には若葉がしげる
前橋永明小6年 大津 亜子
春の風追いかけ追われおにごっこ
前橋大室小6年 小林奈々夏
お日さまがはりきり出して夏がくる
前橋駒形小6年 飯塚 健太
目をさませ五月の空気吸いこんで
前橋駒形小6年 関口  凜
春の雨ぽつぽつあたる屋根の上
高崎多胡小6年 竹内彩千花
かげろうや向こうの世界うつしたり
渋川中郷小6年 片野 誠夢
夏の風夏の友達呼んでいる
東吾妻中2年 清水 美咲
窓の外つばめの会話慌ただしい
東吾妻中2年 田島かすみ
シャボン玉ニッコリ笑って消えていく
高崎中尾中3年 泉  真樹