鈴木伸一選

2015年6月18日上毛新聞掲載


大けやきすずしい風が校庭中に
前橋大胡小5年 中島 れあ
【評】大胡小のケヤキは、学校の守り神のような、とても立派な大木です。そこから吹いてくる風は、本当に涼しそう。
田んぼ道風がさわさわふきぬける
前橋下川淵小5年 米山 日葵(ひまり)
【評】田植えが終わった後でしょうか。緑の苗の上をさわさわと風が吹いて、田んぼ道を歩くのも気持ちがいいですね。
春風にふかれて世界一周だ
伊勢崎三郷小5年 水谷 果穂
【評】春風に吹かれて、自分が世界一周をしている様子を想像します。春風は、そんな夢と希望をもたらしてくれます。
子どもの日まっすぐ伸びるこいのぼり
伊勢崎宮郷二小5年 大すみまき
【評】強い風をはらんで、こいのぼりが真っすぐに伸びきっているのでしょう。勇ましい感じが、端午の節句らしいです。
庭のバラ朝の見おくりありがとう
高崎多胡小6年 竹内彩千花
【評】庭に、バラがたくさん咲いています。朝も見送りをしてくれているようで、「ありがとう」と言いたくなります。
今日からは新しい日々更衣(ころもがえ)
伊勢崎四中1年 岩崎 優介
【評】衣替えをした後の気分は、まさしくこの句の通りですね。新しい日々を伸び伸びと、有意義に過ごしてください。
深み増す緑の中をわたる風
東吾妻中2年 水出 知佳
【評】初夏から梅雨のころへかけて、草木の緑は目に見えて濃く、深みを増してゆきます。素直な自然詠が好印象です。
新緑の山に向かって校歌歌う
甘楽二中3年 小間 奈波
【評】山に向かって校歌をうたうということの背後には、ふるさとへの愛情が流れているでしょう。心に響く歌声です。
たいようがなつのよびかけしているよ
前橋永明小5年 高岡りずむ
歌声をやさしく風が包みこむ
前橋大胡東小5年 和田百合奈
あのそらを目指してうつぞホームラン
前橋駒形小5年 黒沢 大成
草笛を森でふいたら鳥が来る
高崎吉井小5年 萩原 一翔(いつと)
あつくなり犬といっしょに水あそび
伊勢崎赤堀東小5年 斎藤 妃七
風ふいて落ちるさくらは紙ふぶき
伊勢崎三郷小5年 藤田あまね
青空に両手広げるかさ松だ
伊勢崎宮郷二小5年 青木 そら
夏の前せっかちなせみ急に鳴く
前橋山王小6年 佐藤 天翔(てんま)
風りんの音にさそわれ空をみる
伊勢崎三郷小6年 石坂 佳音(かのん)
みわたせば若葉であふれた家の庭
太田藪塚本町小6年 高草木和佳子
春ぜみの鳴いてる声が聞こえるよ
片品武尊根小6年 佐々木伶恩
夏風をはだで感じる更衣(ころもがえ)
伊勢崎四中1年 吉田 幸汰
ハイキング小鳥がずっと鳴いている
渋川北中1年 柴田 紗月
春の夕焼けや部室に我一人
伊勢崎境北中3年 遠藤 美雪
街中(まちなか)で緑がおどる夏の風
東吾妻中2年 片貝 綺心
喧嘩(けんか)後の気持ちそのまま梅雨に入る
水上中3年 藤本 新奈