鈴木伸一選

2015年9月24日上毛新聞掲載


吹割の轟音響く夏の夜
利根実業高1年 井上  樹

 【総評】主に小学校での話になるかと思いますが、たとえば子どもの俳句を集めた本や、上毛ジュニア俳壇などから、教師が毎朝一句を抜き出し、それをクラスの日直の子どもに黒板の隅に書かせておく。そして、1時間目の授業の冒頭にでも全員で音読する。ただそれだけのことですが、もし、これを1年間続けられたら、子どもたちの作句力、読解力は目に見えて向上しているでしょう。何と言っても、子どもには「子どもの俳句」が一番良い手本となります。
 さらに教師も、きょうはどれを書かせるか、季節や行事などを考慮しながら子どもの俳句を読むようになりますから、教師自身の俳句理解も自然と深まることになるはずです。
 子どもの作句力、読解力の向上は、一朝一夕に成果が表れるものではありません。先生方がお忙しいのは十分承知していますが、その上でなお、ある程度の長いスパンを見越して、指導に取り組んでいただくことをお願いしたいと思います。