佐藤清美選

2015年10月29日上毛新聞掲載


帰り道空とつながる海見えた
前橋大利根小5年 阿部 彩音
【評】海水浴から帰るときでしょうか。つながって見えた空の青と海の青の美しさ。なごりおしくなってしまいますね。
運動会みんなのせいえんせまってる
高崎南陽台小5年 西川百合花
【評】「せまってる」という言葉で、みんなのおうえんが白熱しているのがわかります。せなかにせまってくるかのよう。
まどを開けさんまの香りよその家
吉岡明治小5年 石沢 佑季
【評】まどを開けたらサンマを焼いているおいしそうな香り。自分の家ではなくてよその家というのがちょっと残念。
茸とり案内役はおばあちゃん
水上小5年 田村鴻之介
【評】キノコ採りに山へ出かけたのでしょう。案内役はおばあちゃん。たのもしい案内役で、楽しい一日だったでしょう。
初しもやザクザク土をふんでゆく
高崎箕輪小6年 茂田 明伸
【評】初しもがおりて、いよいよ冬がやってきます。寒いけれど、ザクザクふんでいく楽しさも、冬ならではですね。
自転車をこげばこぐほど秋の風
東吾妻中2年 蜂須賀日菜
【評】自転車を全力でこげばこぐほど風を感じられます。秋の風は少し冷たいけれど、気持ちをさわやかにしてくれます。
赤とんぼ六時の鐘で躍り出す
甘楽二中3年 小間 奈波
【評】「六時の鐘」と時間を指定したことで、急に大量の赤トンボが湧きだしたかのように思えます。創作の面白さですね。
海の家思い出代の八百円
前橋天神小5年 岸  宏士
鈴虫が大量発生あちこちで
前橋原小5年 本間 可鈴
コスモスは虫をよびだすいいかおり
高崎吉井小5年 原田 麗奈
かたいたいおみこしかついだ祭りの日
伊勢崎境小5年 佐瀬 太一
水田で農家の汗が目に見える
伊勢崎豊受小5年 西田 陸人
下校中さんまのにおいにつられちゃう
伊勢崎宮郷小5年 原  未来
秋の空ぼくもあなたも見つめてる
伊勢崎宮郷二小5年 大沢 悠至
秋の空太陽落ちて赤色に
榛東南小5年 南  周太
九月のねけいろうの日にお手伝い
甘楽福島小5年 金井 聖羅
散歩道橋のもみじをひとりじめ
水上小5年 畑  友貴
まん月のあかりをあびるおだんごだ
前橋永明小6年 吉田  祥
焼秋刀魚猫と一緒に匂いかぐ
高崎金古小6年 野口 未優
砂浜にヤドカリ専用集会所
高崎多胡小6年 木村 歩夢
親せきの笑顔が集う夏祭り
高崎新町中1年 高橋 愛花
鈴虫と子供の声の交差点
伊勢崎四ツ葉学園中1年 蟻川 莉央
放課後にホルン奏でる秋近し
伊勢崎四ツ葉学園中1年 福田 美月
墓参りキンモクセイが香り立つ
沼田南中1年 宮沢 一生
栗ごはん食べて心も温かに
吉岡中2年 斎藤くるみ
秋の色もうすぐ変わる山の色
下仁田中2年 須賀 千晴
くっきりと心つかまれ盆の月
水上中2年 伊尾木沙都
蜩も鳴かぬ夕べは肌寒い
玉村南中2年 斎藤 貴子
爽やかな風の中には焦燥感
高崎中尾中3年 桜井 拓夢