鈴木伸一選

2015年11月5日上毛新聞掲載


休み時間風が遊びにさそってる
前橋荒子小5年 蟻川 里桜
【評】季節は書かれていませんが、やはりさわやかな秋の風という感じです。せっかくだから、思いきり遊びましょう。
読書する森がまっかにそまってく
前橋駒形小5年 相川 尚斗
【評】実際の紅葉ではなく、読書によって想像力が膨らみ、森が真っ赤に染まるイメージが浮かんだのだと思いました。
下校中私の上には秋の雲
前橋大胡小6年 吉原  叶
【評】下校途中に空を見上げてみたら、ぽっかりと秋の雲が浮かんでいました。自分を見守ってくれているかのように。
ひがん花静かにトンボとまってる
前橋大胡東小6年 長瀬 大雅
【評】ヒガンバナは、あぜ道や土手などによく咲きますが、そこにトンボがとまっています。静かな秋のひとときです。
青白く月が染めるは部屋のかべ
前橋桂萱小6年 田部井志歩
【評】スーパームーンのときの句でしょうか。窓から入る青白い光に、見慣れた部屋も、すっかり幻想的に変わります。
秋の空雲が遠くに見えるとき
前橋山王小6年 高橋 心夏
【評】まさに「天高し」という印象。はるか遠くの雲を見ていると、何だか体がふわっと浮き上がるような気がします。
小学校最後の金管青空だ
前橋二之宮小6年 小屋将一朗
【評】最後の演奏をして、6年生はいよいよ鼓笛隊から引退です。青空の下で演奏できて、いい思い出になりましたね。
きれいだな祖父母と一緒に月見して
渋川北中1年 永井 茉鈴
【評】「父母」ではなく「祖父母」と一緒というのがいい。祖父母が2人とも健在である幸せを、あらためて思います。
放課後の廊下に響く友の声
東吾妻中2年 高橋 朋也
【評】放課後の静けさの中なので、友だちの声も、特によく響くのでしょう。学校生活が、そのまま俳句になりました。
ひまわりはすきとおる空見あげてる
前橋荒牧小5年 永井 碧生
走っててカーブで聞こえるおうえん歌
前橋永明小5年 萩原亜美花
ひがんばな赤がいっぱい白すこし
前橋大胡小5年 佐々木はるか
秋すむや校舎にひびく遊び声
前橋大胡東小5年 高井 莉歩
休みの日秋らしい風がふいている
前橋山王小5年 阿部 樹里
コスモスがおおにぎわいに咲いてるよ
前橋下川淵小5年 金井 理咲
どんぐりと同じ色のぼうしだよ
高崎吉井小5年 三木 優白(ましろ)
青空の真下で行う運動会
前橋荒子小6年 堀越 充悟
ばあちゃんち行くとだいたいくりごはん
前橋大胡小6年 松野 美琴
紅葉を見ながら紅茶を飲んでいる
前橋大胡東小6年 金子 涼華
秋の空高く広がり雲笑う
高崎多胡小6年 新井 拓海
秋の空大仏のかおひかってる
榛東南小6年 小川  花
熟し柿食べても食べても終わらない
南牧小6年 土屋 侑加
虫の音が心にひびく夜の庭
渋川北中1年 安井 涼香
夕焼けに真っ赤に染まる渡り鳥
東吾妻中2年 高橋 欧介
畦道に花火の競演彼岸花
東吾妻中2年 田島かすみ