佐藤清美選

2015年11月26日上毛新聞掲載


空のぞき暗やみの中月ひとり
前橋駒形小5年 石井  遥
【評】「空のぞき」という言葉には、ひとりぼっちの月を見つけてあげたという感じがします。月とお話しをしましたか。
うちの猫化石みたいにねむってる
伊勢崎赤堀東小5年 石川 未環
【評】ねむって動かないネコのことを化石にたとえたのが面白いです。あんまり動かないと、少し心配になりますね。
青空に焼きまんじゅうの秋の雲
伊勢崎赤堀東小5年 斎藤 駿汰
【評】秋の空に浮かぶ雲が焼きまんじゅうに見えてきてしまったら、どうしても焼きまんじゅうを食べたくなります。
いねかりをしてある田んぼたくさんだ
伊勢崎境采女小6年 遠藤 海斗
【評】田んぼのある道を通学していて気付く、急に視界が開けたいねかり後の田んぼ。季節の変化にも気付きます。
うろこ雲空をうろうろ流れてく
水上中1年 松本 純也
【評】「うろこ雲」「うろうろ」は音が楽しいです。空を流れていくおびただしいうろこ雲は、たしかに行き先未定ですね。
立秋や家路を急ぐスニーカー
伊勢崎境北中3年 遠藤 美雪
【評】スニーカーに視点を絞ったことで、心さびしくなる季節の訪れに、家に向かう足も速くなる様子が伝わります。
少し長いブラウスで行く音楽会
前橋山王小5年 鹿子島 偲
帰り道いなほの波が風となる
前橋下川淵小5年 米山 日葵
秋の風私にかぜをひかせるよ
伊勢崎赤堀東小5年 木村 美友
ビオトープぎんなんふまずにさけてゆく
伊勢崎赤堀東小5年 小林 真弓
刀ふり目にしみながらいねかりだ
伊勢崎三郷小5年 高橋 紗奈
5年生わいわいたのしいいねかりは
太田藪塚本町小5年 石川らんじゅ
青いハタ大きくふるよ運動会
榛東南小5年 真下 哲朗
紅葉は秋になったのメールかな
甘楽福島小5年 篠原 小梅
さあ撮ろう色づきはじめた木や山を
長野原一小5年 野口明日香
えんがわで祖母と二人の十三夜
水上小5年 畑  友貴
朝起きて体が気づく冬の時
前橋大胡東小6年 吉沢穂乃佳
寒い朝ふとんの中にいたいなあ
前橋二之宮小6年 関根 佑樹
晴れた日の青空の下みな笑顔
沼田東小6年 牧野 郁美
おくのおく長そでズボン衣がえ
富岡額部小6年 岩崎 未来
初さんま家族で味わう炭火焼き
沼田南中1年 宮沢 一生
夏終り海のむこうに夕日見る
渋川北中1年 今井 隼太
衣替え明るい色から暗い色
甘楽二中1年 杉山 和輝
秋桜(コスモス)が天に向かって微笑んでいる
玉村南中1年 中村 乃々
よく混ぜて茸ご飯を食べ尽くす
吉岡中2年 割田  羽
秋風よ皆の合唱乗せてゆけ
東吾妻中2年 小井戸紅巴