鈴木伸一選

2015年12月3日上毛新聞掲載


さようなら夕日に手をふり冬がくる
伊勢崎宮郷二小5年 坂本  奏
【評】空気はつめたく、夕日の色にも冬のけはいが感じられるようになりました。季節の変化を、よくとらえています。
妹の歌声きこえる秋の家
前橋大胡小6年 斉田 百華
【評】妹さんの元気で大きな歌声が、家のどこにいても、よく聞こえてくるのです。何ともほほえましい感じがします。
帰り道どこへいくのかからっ風
前橋桃木小6年 神村 優奈
【評】空っ風が旅人のように、あっちへ行ったりこっちへ来たりしている感じです。あしたはどこで吹くのでしょうか。
渓谷の空を大きく舞う紅葉
東吾妻中2年 町田 裕星
【評】吾妻渓谷の情景でしょうか。小さな紅葉が、ゆったりと空を大きく舞うという対比表現が、たいへん印象的です。
教室の窓から見える渡り鳥
前橋五中3年 新井ひな子
【評】教室という閉じられた空間内にいる作者にとって、広大無辺な空を渡ってゆく鳥は、あこがれでもあるでしょう。
雨上がり夕日を背負う妙義山
甘楽二中3年 生方 佑佳
【評】雨上がりの清浄な空に、夕日を背負った妙義山が浮かび上がります。美しいと同時に、荘厳さも感じさせる光景。
笑い声秋の夕日にとどくかな
前橋大胡小5年 堀内 花鈴
秋風がまどの外からやってくる
前橋大室小5年 石田明日美
月見上げ産まれる赤ちゃん楽しみだ
前橋大室小5年 茂木 愛莉
たきの水落ち葉と一緒に落ちていく
前橋山王小5年 山根 未緒
外でたら最初に思うの冬の風
伊勢崎赤堀東小5年 新山 智絵
いもむしがぼくの足元登校中
前橋大室小6年 石関 陽仁
秋空を真っ赤にそめる帰り道
前橋大室小6年 萩原 未桜
手ぶくろはさむさわすれるねこのがら
前橋桃木小6年 近藤 平弥
冬風がもうスピードで顔通る
中之条六合小6年 冨沢  花
放課後の合唱練習渡り鳥
前橋五中3年 有馬 萌恵