鈴木伸一選

2015年12月17日上毛新聞掲載


雲ていにさわってみるとつめたいね
前橋荒子小5年 石田 早李
【評】遊具の雲ていは金属製なので、冬はさわるとたいへん冷たいですね。冬という季節を、実感豊かに表現しました。
持久走転んだひざに風しみる
前橋駒形小5年 石井  遥(はる)
【評】転んで、ひざをすりむいたのでしょう。走ると傷に冷たい風がしみるというところに、たいへん実感があります。
朝おきてGパンつめたい冬の朝
伊勢崎境采女小5年 木榑 太一
【評】朝、着替えをしてジーパンをはいたら、ひやりと冷たかったのです。冬になったなあ、とあらためて思われます。
さむいのにこたつの準備であせかいた
前橋荒子小6年 大沢  凜
【評】寒い日にこたつの準備を手伝って動いたら、かえって暑くなって汗をかきました。その皮肉が何ともユーモラス。
木をゆらし寒さ伝える冬の風
高崎多胡小6年 竹内彩千花
【評】風の寒さは肌で感じるものですが、揺れる木によって、視覚からも寒さが伝わってくるように書いたのがうまい。
校庭にくつあとしずむしもばしら
沼田平川小6年 桑原 由依
【評】霜が降りた地面を歩くと、ずぶりと足が沈んで、靴跡がつくことがあります。これも冬らしい風景の一つです。
靴の下音があそぶよ秋の歩道
甘楽二中2年 落合美果子
【評】秋の終わりごろには落ち葉が散って、それを踏んで歩くと、ぱりっと音がします。「音があそぶ」がいいですね。
落ち葉散る道を抜ければ祖父の墓
高崎中尾中3年 浜名ひかる
【評】祖父の墓へ向かって歩いて行きます。散り敷いた落ち葉を踏みながら、思い出が次々に浮かんだことでしょう。
冬の雲西から東へ進んでる
前橋荒子小5年 桜井 滉聖
おばあちゃんといっしょに見たよ秋の夕
前橋荒子小5年 高山 若葉
朝の道今日の一歩がはじまりだ
前橋大胡小5年 狩野紗也花
寒い夜ぼーっとふわふわうく金魚
前橋大胡東小5年 高井 莉歩
コスモスはすんだ空気に良く合うね
高崎南陽台小5年 清水 美里
スケートでカーブを上手くすべる友
高崎浜尻小5年 内野 紗希
ほくほくのだいこんたべるさむい夜
伊勢崎境采女小5年 門田 英峻
秋の空薄い青色白にじむ
沼田平川小5年 須藤 萌倭
一年生あつく着こんで冬探す
前橋桂萱小6年 田部井志歩
くつ下を重ねてはくよ冬の朝
前橋上川淵小6年 松嶋隆一朗
風の音落ち葉の行進はじまるよ
高崎多胡小6年 木村 歩夢
雨降ってリズムをきざむ水たまり
伊勢崎赤堀東小6年 富所  凜
梟の闇にのまれてきえていく
高崎中尾中3年 高橋 紀香
風の中蜻蛉のごとくとびまわる
高山中3年 中野  瞳
寒すぎて布団の中で現実逃避
甘楽二中3年 生方 佑佳