タケノコの節の数
2kの石を持ち上げたタケノコ
 裏庭の、孟宗竹のタケノコが出はじめました。あまりたくさん生えると、家の北側の窓から森や伊賀野山が見えなくなるので、20本くらいの竹藪になるように、食べることにしています。
 この竹が、訪れて来る友人と酒を酌み交わすときの、あの酒の燗をつける竹筒になっているわけです。
 九州の孟宗竹でしたら、ひと節のなかに酒が1升(1.8リットル)以上も入ってしまいます。こでは、空気が乾燥していることや、気温が低いこともあって、細い竹にしかならないので、マダケと同じように、カッポ酒に使かえるので、助かっています。
 細い竹にしかならないと言っても、さすが孟宗竹です。出はじめたタケノコに、2キロの石をしばりつけコップを被せたら、高々と持ち上げてしまいました。
 竹の生長を見ていると、節の数が増えてのびるのではなくて、節のあいだがのびることによって、背丈がぐんぐん高くなってゆくようです。出はじめたタケノコの節の数が、いつ決まってしまうのか、まだ調べていませんが、掘って食べるころには、すでに決まっていていて、生長した竹の節の数と同じではないかと思います。
 節を数えたこともありますが、先端の方は、顕微鏡でも使わないと見えないほど小さくて、66ぐらいまでしか、数えられませんでした。
 タケノコの節を数えていて、ふと思い出したのですが、タコの足の、あの吸盤のイボの数も、大きいタコも小さいタコも同じようです。イボが大きくなるだけで数は変わらないように思います。これも酒を飲みながら数えたことがありますが、足の先端の方のイボも顕微鏡的に小さくて、170ぐらいまでしか数えられませんでした。