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>>【群馬政経懇話会】2006年
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2006/12/12 付
酒と付き合うコツ 前橋 狩野卓也さん講演
「酒と長く付き合って」と呼びかける狩野さん
「酒と長く付き合って」と呼びかける狩野さん
   群馬政経懇話会の十二月例会が十一日、前橋市内のホテルで開かれ、酒文化研究所の狩野卓也社長が「酒飲みの健康学」と題して、酒と長くおいしく付き合うコツを伝授した。
  「飲んべえ」を自任する狩野さんは、(1)新陳代謝を活発にする(2)効率的に熱に変わり、太らない(3)すっと眠れる(4)食欲増進(5)ストレス解消―の五点から「酒は体にいい」と強調。ポリフェノールが多量に含まれる赤ワイン、肌をきれいにする日本酒など、酒ごとの健康面の効能を示した。
  深酒して翌日に後悔する二日酔い対策では、飲んでいる最中や寝る前に水分を多く摂取するようアドバイス。それでも、最後は「自分の中で適量飲酒のガイドラインを持てるかに尽きる。楽しい酒を長く楽しんで」と自省を求めた。
  狩野さんは一九五九年、神奈川県生まれ。慶応大法学部出身、洋酒メーカー勤務を経て、九一年、酒文化研究所を設立。著書に「酒販店繁盛十則」などがある。

2006/11/30 付
《政懇・女性懇合同例会から》「米朝会談で核解決を」 辺さん講演
北朝鮮問題について講演する辺さん
北朝鮮問題について講演する辺さん
  群馬政経懇話会、女性懇話会の十一月合同例会が二十九日、前橋市大友町のマーキュリーホテルで開かれ、コリア・レポート編集長の辺真一(ぴょんじんいる)さんが「拉致と核問題の行方」と題して講演した。
  核問題については、米国と北朝鮮の十数年にわたる協議や合意に触れ、「北朝鮮が核やミサイルを放棄するのは可能。アメリカが北朝鮮を攻撃せず、国交正常化を約束すればよい。それには、ギブ・アンド・テークの精神が必要だ」と述べた。
  拉致問題では、経済援助を求めるために北朝鮮が拉致の事実を認めたが、結果的に経済制裁にまでつながってしまったことなどを挙げ、「核問題よりも解決が難しい」と指摘。その上で、「核問題が解決すれば拉致問題の解決も糸口が見つかる。それには、何よりも米朝首脳会談の実現が必要」とした。
  辺さんは、明治学院大学卒業後、朝鮮新報社に入社。一九八〇年に退社し、八二年に朝鮮半島専門誌「コリア・レポート」を創刊。拉致事件や核開発など、一連の北朝鮮問題に関してテレビや新聞、週刊誌などで精力的にコメントしている。著書に「『金正日』の真実 狡猾、滑稽な『将軍様』」(小学館文庫)、「北朝鮮100の新常識」(ザ・マサダ)などがある。

2006/10/25付
経済の現状分析 浜矩子さんが講演
日本経済の「アジア化とローカル化」を訴える浜さん
日本経済の「アジア化とローカル化」
を訴える浜さん
 群馬政経懇話会の十月例会が二十四日、前橋市内のホテルで開かれた。同志社ビジネススクール教授、浜矩子さんが日本経済のシナリオを「アジア化とローカル化がポイントになる」と予測した。
  いざなぎ景気を超えるといわれる今回の景気拡大局面の特徴を、浜さんは恩恵を一部の階層しか享受できない「非全員参加型」と指摘した。
  経済のグローバル化が進む中、(1)資源インフレと製品デフレ(2)平等と格差(3)均一化と多様化(4)融和と排除(5)全方位と地域限定―の五つの綱引きが展開されている経済の現状を解説。選択すべき方向として、「可能性を秘めたアジアに向かって融和を進める」「集権的管理から競争的分権に変える」の二点を示した。浜さんは一九五二年、東京都生まれ。一橋大を卒業後、三菱総合研究所に入社。二〇〇二年から現職。四月からは県立女子大で非常勤講師を務めている。

2006/9/26付
総裁選の裏話披露 有馬晴海氏が講演
永田町の動きを生々しく解説する有馬氏
永田町の動きを生々しく解説する有馬氏
 群馬政経懇話会の九月例会が二十五日、前橋市内のホテルで開かれた。政治評論家の有馬晴海氏が「総裁選の舞台裏と新内閣の課題」と題して講演、来年夏の参院選が政界の「天下分け目の戦いになる」と占った。
  自民党総裁選の有力候補を表した「麻垣康三」の名付け親である有馬氏は、安倍晋三氏の最大の対抗馬と期待された福田康夫氏が立候補しなかった背景について、世代交代を狙った若手の動きがあったと解説した。
  二十六日に予定されている組閣をめぐっては、「期待している人が百人ぐらいいて、安倍さんは苦労する」と予測。本県関係では有力な尾身幸次氏のほか、「小渕優子さんのサプライズも考えている」と読んだ。
  参院選は昨年の衆院選の反動などから、自民党の苦戦が想定され、与野党が逆転すれば「安倍さんは失脚しなければならなくなるだろう」と厳しく分析した。
  有馬氏は一九五八年、長崎県生まれ。立教大卒業後、リクルート入社。国会議員秘書を経て、現職。メディア、講演で活躍している。

2006/8/23付
医学博士植田さん 健康法を伝授
戦国武将の死にざまから健康法を探る植田さん
戦国武将の死にざまから
健康法を探る植田さん
   群馬政経懇話会の八月例会が二十四日、前橋市大友町のマーキュリーホテルで開かれ、日本福祉大経済学部助教授の中村智彦さんが「中小企業の生き残り戦略―営業力をいかに強化するか」と題して講演した。
  講演では、中村さんが見聞きした国内の中小企業の成功・失敗例について取り上げ、「まずは現状と周囲の変化に敏感になることが大切」と語った。そして、会社の生き残り策として、「(自分の会社の)名前を覚えてもらうための営業力強化と、会社独自の『一押し』を見つけることが必要」とまとめた。
  中村さんは東京都出身。上智大を卒業後、タイ国際航空日本支社勤務。一九九九年に名古屋大大学院国際開発研究科博士課程を修了し、二〇〇一年から現職。中小企業問題の現場に精通し、提言を行う若手論客。論文に「地域活性化と中小企業の国際化」「ボーダレス時代と中小企業の国際競争力」などがある。

2005/7/27付
《政懇・女性懇合同例会から》「福田先生は謙虚に判断」 野田氏が講演
講演する野田聖子氏
講演する野田聖子氏
   群馬政経懇話会・女性懇話会の七月合同例会が二十六日、前橋市のホテルで開かれ、衆院議員で元郵政相の野田聖子氏が講演した。
  衆院群馬4区選出の福田康夫氏が自民党総裁選不出馬を表明したことについて、「小泉首相がけちらかした課題の後始末は誰がやっても難しい。福田先生は国民が満足いく仕事をできないと、謙虚に判断した」との見方を示した。
  講演のテーマは「小泉改革は何をしたか」。野田氏は五年間の小泉政権を総括し、「若い世代の当選」「スピーディーな政治」などを評価。一方で、中国、韓国との関係悪化や消費税問題など負の側面も挙げ、「次の首相が背負う十字架は重い」と指摘した。
  また、少子化対策も小泉政権がやり残した仕事だとし、「次期首相は、少子化が国を滅ぼすという前提を国民に明らかにすべきだ」と述べた。

2006/6/29 付
米軍再編など解説 前橋で森本さ
わかりやすく世界情勢を語る森本さん
わかりやすく世界情勢を語る森本さん
 群馬政経懇話会の六月例会が二十八日、前橋市大友町のマーキュリーホテルで開かれ、拓殖大海外事情研究所長の森本敏さんが「米軍再編と東アジア情勢」について講演した。
  森本さんは、アメリカの対テロ戦略とそれに伴う基地の再編をわかりやすく解説。北朝鮮問題については、「北朝鮮はイランが国連安保理でどんな制裁を受けるのか見守っている。テポドンの発射があるとすればそれ以降」と説明した。
  森本さんは東京都出身。防衛大を卒業後、防衛庁や外務省で安全保障の実務を担当した。野村総研首席研究員などを経て、〇五年から現職。〇四年には特筆すべき言論活動を行ったオピニオンリーダーに贈られる「正論大賞」を受賞した。

2006/5/27付
「“福田首相”は五分」 総裁選で河崎氏
「日本の歴史が動く総裁選になる」と強調する河崎氏
「日本の歴史が動く総裁選になる」
と強調する河崎氏
  群馬政経懇話会の五月例会が二十六日、前橋市内のホテルで開かれた。政治ジャーナリストの河崎曽一郎氏が、九月の自民党総裁選を皮切りとする政局を解説、本県から四人目の首相が誕生する可能性について「五分五分」と占った。
  河崎氏は「政局・夏の陣から参院選へ」と題して、福田康夫氏と安倍晋三氏を軸にしたポスト小泉を中心に語った。
  最近の世論調査から、「国民全体で福田氏が追い上げている。自民支持者は安倍氏が強いが、靖国(神社参拝)の裏にある日中関係が話題になれば、十分ひっくり返る」と指摘した。
  来年夏の参院選では自民党の“顔”がだれであっても、小沢一郎代表率いる民主党に苦戦すると予測。「負け方で首相の首が飛ぶ」と断言した。
  客観的な分析に加え、中曽根康弘氏がアジア外交を重視し福田氏を応援したり、笹川尭氏が総裁選の注目候補に浮上するなど、本県の話題を盛り込み、参加者は熱心に耳を傾けていた。
  河崎氏は一九三六年、京都府生まれ。NHKの政治部長、解説委員を務め、九三年に退職。テレビや講演会で政治、選挙を解説している。

2006/4/27付
「消費多様化進む」 人口減で松谷教授講演
「人口減少問題は難しいが、乗り越えられない問題ではない」と語る松谷さん
「人口減少問題は難しいが、
乗り越えられない問題ではない」
と語る松谷さん
 群馬政経懇話会の四月例会が二十六日、前橋市大友町のマーキュリーホテルで開かれ、政策研究大学院大学教授の松谷明彦さんが「人口減少下の地域経済のあり方」と題して講演した。
  講演では、日本において二〇〇六年が人口減少時代の二年目であることを挙げ、その上で「出生率の低下ではなく、死亡者数の増加や子供を産む女性人口の低下が人口減少を招いている」と説明した。
  人口減少により(1)労働者は減少し、さらに高齢化する(2)ライフスタイルの変化により消費の多様化が進む(3)人口が首都圏の一極集中から地方に移動する―の三点を挙げ、「住みやすい環境をつくることで地方は生き残れる。また、複数県で役割を分担し産業を活性化させることで、人口減少問題は乗り越えられる」とまとめた。
  松谷さんは一九四五年大阪市生まれ。七〇年に東京大学経済学部卒業後、大蔵省(現在の財務省)入省。主計局主計官、横浜関税長、大臣官房審議官などを経て、九七年に現職。「“少子化で日本経済は衰退する”はうそ」などの記事を各種メディアで発表するなど活躍している。

2006/3/30付
「勝ち負けより意欲」 霧島さん、日本経済語る
「今後も成長を続けるには意欲が必要」と話す霧島さん
「今後も成長を続けるには意欲が必要」
と話す霧島さん
 群馬政経懇話会が二十九日、前橋市内のホテルで開かれ、エコノミストの霧島和孝さんが「日本経済ポストバブル後の見通し―持続的成長への挑戦」と題して講演した。
  霧島さんは、日本経済は一九八〇年代後半のバブル期から九〇年代前半のバブル崩壊、二〇〇二年まで続くバブル崩壊後を乗り越え、「再生の時を迎え、二〇一〇年までは“ポストバブル”として安定した緩やかな成長を続けるだろう」と分析。理由として(1)日本企業における雇用、設備、債務の調整から攻勢への転向(2)資産価格の下げ止まり(3)国内製造業のアップ―の三つを挙げた。
  今後、持続的に成長し続けるには、国内市場の高付加価値戦略と市場ターゲットの絞り込み、そして「勝ち負けを考えず、倫理観を持った強い意欲が必要」と結んだ。

2006/2/21付
司法改革の流れ談合事件を説明 前橋で鈴木さん講演
司法改革が企業へ及ぼす影響について語る鈴木さん
司法改革が企業へ及ぼす影響
について語る鈴木さん
 群馬政経懇話会の二月例会が二十日、前橋市大友町のマーキュリーホテルで開かれ、弁護士の鈴木航児さんが「司法改革が及ぼす企業への影響」と題して講演した。
  鈴木さんは司法改革の流れや日本の司法制度の歴史などを説明。「弁護士時代、法律違反かどうかより警察の取り締まりの有無が重視されるなど、法律の無力さを感じることもあった。法の支配を進めるのが改革の目玉」と話した。
  また、行政が絡んだ談合事件やライブドアによる証券取引法違反事件などについても言及し、「公益通報者保護法も成立した。法律が企業に与える影響は以前より大きくなった」と述べた。
  鈴木さんは前橋高、明治大卒。東京都、本県で二十一年余り弁護士を経験した後、一九八八年判事に任官された。現在は弁護士として、十一年間の裁判官の経験を生かし、日本弁護士連合会の司法改革関係の委員会などで活動する。

2006/2/1付
「単純な二分法は問題」 金子慶大教授今年の経済語る
経済はじめ、さまざまな社会問題を解説する金子さん
経済はじめ、さまざまな社会問題を
解説する金子さん
   群馬政経懇話会の一月例会が三十一日、前橋市大友町のマーキュリーホテルで開かれ、慶応大教授の金子勝さんが「2006年、どうなる日本経済」のテーマで講演した。
  金子さんは、出席した約九十人を前に、「小泉政権は賛成か反対かなど単純な二分法で物事の判断を迫り、重要な論点を隠し、議論しない現状がある」と問題点を指摘。
  また、ライブドア問題やマンションなどの耐震強度偽装事件、米国産牛肉の輸入解禁などの問題を軽快な切り口と語りで次々に解説し、会場をわかせた。
  締めくくりには、「今年は目先の指標や単純な二分法に惑わされず、実態や事実に基づいて、それぞれが中長期的にビジョンを立て直してほしい」と訴えた。
  金子さんは一九五二年、東京生まれ。東大経済学部卒。法政大教授などを経て、二〇〇〇年から現職。著書に「2050年のわたしから」や「メディア危機」などがある。