| 表4 乳がんに対する化学療法(抗がん剤) |
| 分類 | 一般名 (主な商品名) | 主な投与方法 | 作用 | 主な副作用 |
| 代謝拮抗剤 | フルオロウラシル (5-FU) | 注射 内服 | 細胞の増殖に必要な代謝産物と似た構造を持つため、正常な代謝産物と誤って細胞の中に取り込まれ、DNA合成を阻害し、細胞を死滅させる。 | 嘔気、嘔吐、食欲不振、下痢、腸炎、口内炎、骨髄抑制、肝機能障害、全身倦怠感、嗅覚障害、皮膚の色素沈着、ふらつき、シビレ感、手足症候群など |
テガフール・ウラシル (UFT) | 内服 |
ドキシフルリジン (フルツロン) | 内服 |
カペシタビン (ゼローダ) | 内服 |
葉酸代謝拮抗剤 (メソトレキサート) | 注射 |
| アルキル化剤 | シクロフォスファミド (エンドキサン) | 注射 内服 | DNAの構造を変化させることにより細胞を死滅させる。 | 骨髄抑制、肝・腎障害、嘔気・嘔吐、食欲不振、口内炎、脱毛 |
| 抗がん性抗生物質 | ドキソルビシン (アドリアシン) | 注射 | DNAと結合してDNAやRNAの合成を阻害し、細胞を死滅させる。 | 心筋障害、心電図異常、不整脈、骨髄機能抑制、嘔気・嘔吐、食欲不振、口内炎、脱毛 |
エピルビシン (ファルモルビシン) | 注射 | ドキソルビシンよりやや軽度 |
ピラルビシン (テラルビシン、ピノルビン) | 注射 |
| タキサン系 | ドセタキセル (タキソテール) | 注射 | 細胞分裂を阻害することにより細胞を死滅させる。 | 骨髄抑制、食欲不振、嘔気・嘔吐、全身倦怠感、体重減少、下痢、全身倦怠感、脱毛、過敏症、浮腫(ドセタキセル)、末梢神経障害・関節痛・筋肉痛(パクリタキセル) |
パクリタキセル (タキソール) | 注射 |
| アルカロイド | ビノレルビン (ナベルビン) | 注射 | 骨髄抑制、末梢神経障害、血管炎 |
| 抗体療法 | トラスツズマブ (ハーセプチン) | 注射 | HER-2蛋白と結合し、細胞増殖などの刺激伝達を阻害する | 発熱、悪寒、嘔気・嘔吐、倦怠感、心障害、アナフィラキシー様症状など |