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太るもやせるもあなたが主役 あなたが減らす あなたの体重 生活リズムと3度の食事 群馬大学教育学部教授 高橋久仁子
8月も残り少なくなりました。夏休みの間に生活が不規則になってしまった子どもさんは、そろそろ体勢の立て直しが必要ですね。新学期を前に、食事と生活リズムのことを親子一緒に考えてみませんか。
3回という決まりはないけれど 誰も記憶にはとどめていないでしょうが、すべての人が「空腹になったら食べる」という生活を乳児期に経験しています。乳児はおなかが減ると泣いて乳汁を要求します。満腹すれば飲むのをやめ、空腹になればまた要求し、ということを繰り返して成長していきます。 成長とともに大人の食生活に合わせてある程度規則的に食事するようになりますが、幼児は一度にたくさんは食べられません。ですから3回の食事だけでは十分な栄養素がとれず、そのため間食が必要となります。幼児にとっては間食も1回の食事と考えた方がよいので、5回くらいの食事をしていることになります。 また、体を激しく動かす運動選手や重労働に従事する人たちはたくさんのエネルギーを必要とします。3回の食事では足りずに4〜5回食べないと持たない場合もあります。運動量が多いにもかかわらずお相撲さんの食事は1日2回とのこと。ただし、1回の食事量は大変に多いということです。 というように、食事は1日に3回、と決まっているわけではなく、適切な食事回数というのは生活の事情によって一人ひとり違うのかもしれません。とはいえ、食事付きの施設(病院、宿泊型社会福祉施設、刑務所など)では朝食、昼食、夕食という3回の食事提供を基本としています。また、学校や職場では昼食の時間が必ず設けられています。 食事の時刻が近づいても空腹を感じない場合は、前の食事やおやつを食べ過ぎているとか、体をまったく動かしていないとか、何か原因があると思います。そのようなときに「食べたくないから食べない」と抜いてしまうと、次の食事になる前におなかがすいてきます。何か食べてしまう結果、また食事が食べられないという悪循環に陥ってしまうのです。そうならないためには食欲がなくても少しだけでも食べて自分自身の気持ちに「食事した」と、納得させることも大切でしょう。
なぜ、朝食を食べたくないのか 「おなか減ったなあ、ごはん食べたいなあ」と感じるには朝食の30分前くらいに起きることです。身支度したり、掃除や朝食の準備をしている間に食べたくなってきます。前の晩遅くに食べ過ぎないことももちろんです。 朝、食事をするだけの時間があるように余裕をもって目覚め、適度な食欲があるということは、夜更かししないできちんと寝ることが必要です。それには一日の生活全体がほぼ規則正しくないとできません。 ところで、夜更かしや睡眠不足は誰の体にもよくありませんが、成長期の人にとってはことさら悪いことです。骨や筋肉を作る成長ホルモンの分泌量は夜間の睡眠中に多くなるので成長期の人には特に十分な睡眠が必要なのです。子どもが十分に眠れる環境を整えることは大人の責任です。 朝食を食べたくないときがある、という人は大人も子どもも自分の生活全体を点検してください。直した方がよい点が見つかると思います。
生活全体のリズムを大切に ほぼ規則正しく食事をとることは体のリズムをつくる上でも必要で、健康に直結します。まず朝食で午前中の活動分、昼食で午後の活動分、そして夕食で休息中に必要な栄養素を補給することを習慣付けましょう。昼食と夕食の間が長い場合はおやつもあったほうがいいですね。ただし、次の食事の妨げにならない程度に。「だらだら食べ」もやめましょう。「食事」も「おやつ」もけじめをつけて食べることです。 休み中に生活・食事のリズムがメチャクチャになってしまった人に! 今日からでも遅くありません。3度の食事を中心に置いて悪循環を断ち切ろうではありませんか。
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