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健康ウオーキング

【赤城不動大滝編】


真下から見上げると迫力満点の赤城不動大滝
真下から見上げると迫力満点の赤城不動大滝

 夏のウオーキングは、時と場所選びが難しい。炎天下の中を根性で歩いたとしても、逆効果になりかねない。だから、日ごろのウオーキングも朝や夕方以降が安心。休日、ちょっと気分を変える時は、木々に囲まれた涼を感じられるコースがいい。そこで、今回は赤城不動大滝まで足を伸ばしてみた。前橋市内から約30分、距離も適当だ。

 忠治温泉に隣接する宿の平駐車場からスタート。駐車場前の道路を右側に歩く。出発地点には登山道入り口もあるが、いきなりの急坂が続くのにひるんで、パスして真っすぐ進む。左手に滝沢温泉が見えたら、右折する。10分ほど渓谷に沿って道なりに南下し、T字路に突き当たったら、左折して坂道を北に向かう。15分で前不動駐車場にたどり着く。ここから先は車道から分かれ、遊歩道を進む。不動大滝へはここを出発地点とするのが一般的なのだろう。

ユーモラスな猿が湧水の注ぎ口となる延命猿水
ユーモラスな猿が湧水の注ぎ口となる延命猿水
 遊歩道には、湧水が飲める延命猿水、富士見所、忠治のみはり岩、恵の滝といったポイントが点在する。その姿は見えないが、轟々とした川の流れや鳥のさえずりも響き渡る。適度なアップダウンがあって、ウオーキングコースとしても面白い。普段は平地を歩くから、たまに足を伸ばすときは、ちょっとした山道を歩きたくなる。

 坂道を歩くのは血圧にもいいとか。最近では“スローピング(坂道健康法)”なるものもあるそうだ。傾斜地を歩くと、平地より2〜3倍の運動強度となるため、通常のウオーキング効果に加えて、基礎代謝量がアップすることで、高血圧や高脂血症、肥満などの生活習慣病に効果的という。

 遊歩道の入り口から約25分で、滝沢不動尊。大木の曲線をそのまま生かしているのが特徴の山門は、かなりあやしい空気感を醸し出している。滝音なのだろうか、水の轟音が間近に聞こえる。ところで不動尊には右腕がないそうだが、境内の由来書きによると上杉謙信が鎌倉攻めの際に必勝祈願をここで行い、お守りにもぎとってしまったという。戦国武将は、残酷だ。

幽鬼が迷い出そうな滝沢不動尊の山門
幽鬼が迷い出そうな滝沢不動尊の山門
 滝までは、あとひとふんばり。ここから先は、川床を行く。岩に足を取られたりしないよう慎重に歩く。急流や巨岩が連なる渓谷美を堪能しながら10数分行くと、国定忠治の隠れ家といわれる忠治の岩屋がある。階段を下りて岩くつに入っていくと、そこは意外に広い。冷蔵庫にでも入ったかのように涼しい。忠治と子分たちの人形(実物大くらい)があって、たじろぐ。

 遊歩道の終点となる不動大滝までは5、6分。小沼を源流とする大滝は、落差50m。その迫力にしばらく放心状態となる。落下地点からほんの数mまで近づき、水しぶきを浴びてみた。少しくらい濡れてもかまわない気持ち良さだ。汚れた自分(笑)を脱ぎ捨てて、再生するといった感じ。

map  帰りはそのまま引き返してもいいし、近道がしたい場合は、不動尊の手前を右手(忠治温泉方面)に折れれば、40〜50分ほどで宿の平駐車場の横手に出る。

参考文献:『"スローピング"完全入門』(奈良岡治成、宝島社新書)、『ぐんまを歩く68コース』(上毛新聞社)

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