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ココロとカラダの癒やしドライブ
大人の週末ぶらり旅 日本風景街道編vol.1
浅間・白根・志賀さわやか街道を行く。


真下から見上げると迫力満点の赤城不動大滝
志賀草津道路の草津側には、ダイナミックな山岳風景が広がる

浅間山や白根山、さらには軽井沢など高原に広がる大自然と温泉、そして風景が魅力の浅間・白根・志賀さわやか街道。1回目となる今回は、草津温泉から白根山、志賀高原、湯田中渋温泉郷へと日本を代表する温泉リゾートを結ぶ国道292号志賀草津道路周辺を訪ねた。

今も昔も人気No.1、草津温泉
 「恋の病」はともかく、万病に効くといわれる草津温泉。古くは日本武尊、源頼朝、前田利家、小林一茶…。八代将軍・徳川吉宗に至っては、わざわざその湯を江戸まで運ばせたという。それほどまでにその効能が尊ばれた草津温泉だが、上州の最奥に位置する聖地へ赴くことは、かつて大変な労力を伴った。気軽に行ける時代に生まれた私たちは、なんと幸運なのだろう。

「訪れる人に喜んでいただけることが、自分たちにかえってくる」と語る滝沢さんは、現役時代には旅館業に携わっていたという。
 長野原町の大津から始まる国道292号の新道を北に進む。草津運動茶屋公園道の駅が左側に現れると、国内屈指の歴史と規模を誇る温泉街は、もうすぐだ。

 草津は泉質に魅力があるのはもちろんだが、温泉街のたたずまいも素晴らしい。湯畑を中心に古い歴史を持つ和風老舗旅館や土産物屋が立ち並ぶ。街から少し歩くと森林に囲まれた欧風ペンション街も美しい。さらに地区ごとに18もの無料の公衆浴場が点在する。昔から住民が管理し、伝えてきた浴場からは、温泉と住民たちの深いつながりが感じられる。生活の糧を得、自分たちの健康の源泉としても役立ってきた。公衆浴場は、温泉に対する住民の愛情を感じながら楽しみたい。

花いっぱいの温泉街
 そんな草津温泉を愛する一人が草津町花いっぱい運動推進委員会会長の滝沢美代次さん(70歳)だ。

志賀高原側は、樹林に覆われたワインディングが続く
 「お客さんの目に触れるよう道路沿線に花を植え、草津を訪れる人に喜んでもらう活動をしています。観光客が最も増える8月を目指し、活動は毎年5月ころから始めます。サルビアやマリーゴールドの苗を植えたり、草を取ったりして成長を見守る。旅人が道端に立ち止まり、花を前にして喜ぶ姿を見るのは嬉しいですね」

 活動は、地区ごとに主として老人会のメンバーらが集まって行う全町的なもので、昭和44年から継続して行われている。

マップ美しくて豪快な山岳道路を満喫
 温泉街を後にして、国道292号をさらに上っていく。針葉樹に囲まれた風景は、殺生河原を過ぎると一変する。低木がまだらに点在する程度で、荒々しい山肌があらわになり、視界も開ける。道路は直線と急峻なワインディング(つづら折り)が入り交じる豪快なもの。澄み渡った空気とともにダイナミックなドライブを楽しめる。

 白根山を過ぎると、もはや視界を遮るものはなくなり、眺望は抜群。北アルプスや中央アルプス、苗場山、赤城、榛名などの山々を360度にわたって望むことができる。標高2、172mで国道最高標高地点の渋峠付近を越えて志賀高原サイドに移ると、再び風景がガラリと変わる。湖沼が点在する樹林に囲まれたワインディング。草津側を荒々しい男性的な風景とするなら、こちら側は、季節の移り変わりを肌で感じ取れる柔和な風景だ。

志賀高原でトレッキング
 志賀高原といえばスキーのイメージが強いが、トレッキングも魅力的だ。初級者から上級者用までなんと19ものコースが整備され、6月から11月初頭にかけては、観光協会公認のガイド組合によるツアーも多数用意されている。15人いるガイドの一人、宮崎久江さん(52歳)にお話を伺った。

 「国道から一歩入っただけで、たくさんの湖沼や深い原生林を楽しめるのが志賀高原の魅力の1つですね。一番人気は、四十八池やエメラルドグリーンに輝く大沼池などを歩く『池めぐりコース』。日々移り変わっていく山の自然をリアルタイムに反映した『旬のトレッキングコース』もオススメですよ」

 宮崎さんは、決して型通りのガイド役を務めるのではなく、お客さんがどんな風に山歩きを楽しみたいのか、十分に要望を聞いてから、ガイドの方法を使い分けていくという。「6月1日からトレッキングシーズンが開幕し、山歩きを重ねるごとにカラダが変わっていくのが実感できる」とも。話を聞いているうちに歩きたくて身体がうずうずしてきた。冬季は、スノーシューが楽しいそうだ。詳細は、ガイド組合10269(34)2133まで。

湯田中渋温泉郷を散策
 志賀高原を後に国道292号を中野市方面に下っていくと、湯田中渋温泉郷がある。野猿公苑で知られる地獄谷温泉など9の温泉地が集積する。これだけのスケールの温泉郷は、そうはないだろう。草津とはまた違った魅力のある石畳の温泉街、渋温泉をそぞろ歩きしてみた。石畳の幅は、狭すぎず広すぎずちょうどいい感じに保たれていて、それが温泉情緒をより深く醸し出している。年輪を感じさせる古い湯宿の街中に、それぞれに源泉が異なる外湯が一番湯から九番湯まである。これらは、宿泊客用のものだが、渋大湯だけは日帰り入浴も可能。温泉郷には、志賀山文庫、豪雪の館、ロマン美術館といった特色のあるミュージアムも多く、散策に飽きることはない。

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