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健康ウオーキング
週末は、いつもと一味違うウオーキングコースでリフレッシュ

> 前橋・大室公園周辺編
> 高崎市・高崎野鳥の森編
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ウオーキングデータ
時間:3時間(大室公園以外で2時間20分)
距離:12〜13m(大室公園以外で10km)
歩数:15,721歩(大室公園以外で12,500歩)

生活習慣病の予防や改善のため、ウオーキングを楽しむ人は多い。手軽にできる運動として人気ナンバーワンと言っても過言ではないだろう。

 さて健康のためにと、始めたウオーキング。日々の習慣として長く続けていきたいもの。そのためには、ちょっとした工夫も必要だ。いつも家の近くを歩いているだけでは、飽きてしまう。時には、ちょっと足を伸ばして違った風景の中で歩いてみるのも、またいい。今回は、前橋・高崎周辺にあって、歴史や自然を漢字させてくれるウオーキングコースを紹介しよう。

ウオーキングを始めるきっかけは、人それぞれだろう。しかし、その多くに共通しているのは、「健康」を意識している点ではないだろうか。

実は、筆者(男性・40歳・ライター)もその一人。仕事は多忙を極め、休みは月に1、2回。朝は5時に起床してデスクワーク。昼間は取材や打ち合わせ、会議で県内外を飛び回り、夜は再び執筆。こうした過労に加え、締め切りやプレゼンテーション(計画・企画案などを発表・提示すること)のストレスが追い討ちをかける。さらにストレス解消のため、疲れた体にむちを打つように2、3回ハードにジョギング。加えて仕事&ジョギング疲れを過食&アルコールで癒す(?)日々。いつしかすっかりイチローの安打数といい勝負の高血圧症を煩ってしまったのである(涙)。エンジンオイルを交換なしでトップギアのまま走り続けオーバーヒートして壊れた自動車のようなもの。健康の有り難みは壊して初めて分かる。つくづく「中庸」が大切だと知った。

 ドクターストップを言い渡されて1カ月。安静と降圧剤の効果か、血圧は安定し、主治医から軽〜い運動の許可がでた。ジョギングはしばらく封印することにして、ゆるゆるとオーキングを始めて見た。薬は必要だが、それに頼るだけでなく、自然治癒力の向上も大切だと思ったからだ。

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ウオーキングデータ
時間:1時間10分
距離:9km
歩数:3,318歩
 実際に小1時間ほど歩いてみると気分が良いし、なんとなく身が軽くなるような気がする。ウオーキングを終えて、ちょっと休んで血圧を測ると歩く前より低くなっているし、始めて10日もすると不安定だった早朝血圧が安定してくる。ほかにも長期にわたって続けることで、肥満解消や

中性脂肪低下、心筋効率向上、ホルモン分泌適正化、動脈硬化改善、毛細血管発達といった効果も期待されるようだ。

 始めて1カ月、毎日のウオーキングコースにもちょっと飽きてきた。ずっと続けていくためには、時にはちょっと違うコースを歩いてみるのも悪くない。心休まる風景や季節の移り変わりが感じられる自然が広がっていたり、歴史的な薫りが漂っていたりすれば言うことはない。もちろん、思いついたら週末にでもすぐに出掛けられる場所にあることが条件。そこで、前橋・高崎周辺に自然と歴史を感じながら歩けるコースを探し、挑戦してみた。疲れたら休み、決して頑張りすぎない。自分の声に耳を傾けつつ、くれぐれも中庸を忘れずに!

前橋・大室公園周辺編
赤城山を眺めながら、古代ロマン薫田園地帯をウオーク
かつて奈良へ一人旅をして飛鳥や山辺の道をのんびりと歩いたことがある。日本の原風景を思わせる、風光明媚な田園地帯の中に古墳や寺社仏閣などが点在する。そんな風景の中をウオーキングできたら言うことはない。

「群馬じゃ無理?」いやいやそんなことはない。古代には上毛野国が栄、古墳の数も相当多いはずだ。そう思い立ち、大室公園周辺を歩いてみよう、と思った。

 スタート地点は上毛電鉄大胡駅。ゆるゆると電車に揺られて、駅に降り立つ。駅前公園の角を左折して最初の信号を右折すると、しばらくはまっすぐ。駅から15分ほどのところにあるのが、千貫沼だ。どうやらコイを養殖している沼のようだが、向こう岸にはうっそうとした森が覆い被さり、どことなく妖しい。

 ここから先は、田園地帯。麦畑を中心に一面に広がる畑を眺めながら、ゆっくり進む。下大屋町の交差点で左折してひたすら歩く。

 千貫沼から45分ほどで産泰神社に到達する。こんもりとした森に守られた古社だ。境内入り口から見ると、鳥居から急な階段が社殿へと向かって続く様子が美しく、地べたに腰を下ろして写生する人もいる。説明看板によると産泰神社の創建は履中天皇のころだと伝えられる。社殿背後には巨石群が連なり、これが神社信仰の始まりの形態ではないかと推測されているようだ。周辺に点在する古墳が建造されたころ、すでに神聖な場所だったのかもしれない。安産祈願で有名になったのは江戸時代以降のことらしい。

 静寂感ただよう境内で一休み。のどの渇きを潤して、また東へと歩く。20分ほどで大室神社がある。神社は大室城跡にたてられたものだ。大室城は、天正年間に白井長尾氏によって築かれた城で、周辺には堀や土塁が残る。大室神社から大室公園までは、あと一息。西大室の交差点を左折する。神社からざっと20分ほど。

 広大な公園内には随所にあずま屋や石造りのベンチ、木陰もたくさんある。まずは、そんな一角で昼食をとる。軽く疲労したあとは、シンプルな梅干しにぎりと水がめっぽううまい。ベンチや芝生に横になって昼寝したい、という誘惑にかられるが、我慢して園内を軽〜く散策する。前二子古墳・後二子古墳・小二子古墳(いずれも国指定史跡)が連続して並ぶ様は見ごたえがある。園内の五料沼の周囲には、風のわたる丘、時の広場、岩室ゾーン、親水ゾーン、赤城型民家を中心とした民家園などがレイアウトされている。五料沼周辺から眺める赤城山の姿は格別だ。大室公園まで自動車で来て、園内をぶらぶらウオーキングするだけでも十分楽しめそうだ。園内全部を歩き回れば、1時間ほどはかかるだろう。

 帰りは、大室公園からまっすぐ北方に向かって歩く。約40分ほどで新屋駅に到着する。公園を出るとさすがにふくらはぎが疲れたが、歩くことに変わっていく赤城山の変化が楽しいから、さほど苦にはならない。ところどころ歩道が狭いところがあるので自動車には注意しよう。歴史好きで田舎道をのんびり歩きたい人にはオススメのコースだ。

高崎市・高崎野鳥の森編
歩いていると、いいアイデアが浮かんだり、思考が前向きになったり、気分が晴れやかになったりすることが不思議に多い。

ウオーキングの効能についてここで新たに記すことはしないが、肉体面だけでなく精神面への効能も大きいのではないだろうか。脳に酸素が不足するとイライラしたりすることが、有酸素運動であるウオーキングで脳に酸素を多く供給することによって、精神面が活性化されるのだろう。体だけでなく精神的なストレス解消できるのだ。

この効果をいっそう大きくしてくれる。そんなコースが高崎観音山の一角にある野鳥の森だ。全長約3km、野鳥の森は白衣大観音のほど近くに位置する。入り口にある"バードハウス"が目印だ。

出発地点から一歩入ると、すでに森の中。高崎市街地からほんの数kmだが、下界が暑くてもひんやりとした涼しさが感じられる。

遊歩道には木造の階段が築かれ、快適に歩くことができる。海抜200km前後とは思えない、予想以上に深い森が広がり、呼吸をするごとに気分がいい。

白衣大観音周辺は週末ともなれば多くの観光客でにぎわうが、ここは別世界。野鳥の森というだけに、姿こそはっきりとは確認できないが、静寂さの中に無数の鳴声が響き渡っている。

四季を通じて90種類を超える野鳥が生息していると入り口の看板に記されている。はっきりと認識できたのは「ホーホホケキョ」というさえずり。あまりにも有名なうぐいすの鳴声に驚いて、しばし立ち止まって耳をすませた。遊歩道にはところどころにベンチが置かれていて、鳥たちのさえずりをじっくりと楽しむことができる。

ことさらにバードウオッチングの趣味がなくとも、森の中を歩くだけで脳が活性化されるのは間違いないだろう。ここは、「本格的な登山はちょっとハードすぎるけれど、家の周りにも歩き飽たし、自然も味わいながら、ちょっと趣きの変わったウオーキングを楽しみたい」という人にもぴったりのコースだと思った。ちょっとしたトレッキング気分を味わう事ができる。

適度なアップダウンがあって、以外なほどに本格的な森、しかも鳥たちのさえずり。なんといってもうれしいのは約3kmと快適な長さに、市街地からもいきやすい観音山という立地。

歩いたのは平日だったせいか、ウオーキング中だれにも遭遇しなかった。以外な穴場でもあるらしい。聞こえるのは鳥の鳴声のみ、という森の中に一人歩く。”プチ深山幽谷”というのは言い過ぎかな。

一周ざっと1時間10分。少し物足りないなと思ったら全周するのもいい。できるだけ長い間、とどまって空気と静寂を楽しみたい。近くの染料植物園に足を伸ばしてみるという手もある。

野鳥の森を日常的にウオーキングできたら、とりわけこれからの季節には最適だろう。毎日とは言わないが、週末約1時間のウオーキングで生活習慣病対策はもちろん、ストレス解消と思考の活性化を図る。なんて素敵な習慣だろう!

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