健康何でも相談室
回答者は群馬大学医学部附属病院の専門医です。
Q:両足ともに外反母趾で悩んでいます。親指が中央近くまで曲がり、親指の付け根が靴の内側に当たって痛く、長時間靴を履いているのが苦痛です。外反母趾を矯正するサポーターなどを試してみましたが、会社から帰宅した数時間しか使わないためあまり効果がありません。最近は腰痛も出てきて、外反母趾との関係もあるのかと不安です。治療法として、再発しやすい手術でなく、自分で治す方法はありますか? また、毎日履く靴はどんなことに留意して選んだらよいでしょうか? よく勧められるドイツ製の幅広靴はあまり履きたくありません。 32歳 女性 (高崎市)
A:靴選びは慎重に 筋力強化や装具療法の「保存治療」
外反母趾は、成因の一つに先の尖ったハイヒールなどの靴が関与していることから女性に多く発症します。症状としては、第1中足骨頭が内側に突出し、靴と同部位が接触することにより発赤、疼痛、腫脹などの炎症所見を引き起こします。また、母趾の小趾方向への変形により、歩行時の母趾離床に異常を来たし、足底に胼胝(たこ)と呼ばれる皮膚の限局性肥厚病変を生じ、疼痛を引き起こすこともあります。ご質問者の腰痛もこのような症状から歩行状態が変化し腰痛を引き起こしているのかもしれません。
外反母趾の治療としては保存療法と手術療法があります。保存療法としては、靴のチェック、筋力強化やストレッチなどのリハビリテーション、装具療法があります。靴は踵が低く足先にゆとりがあるものを選ぶようにしますが、あまり横幅の広い靴は逆に側方からの支持性が失われ症状を悪化させることもありますので注意が必要です。リハビリテーションとしては、両足の母趾に幅の広い輪ゴムを架けて足を広げる運動や床においたタオルを足趾でたぐり寄せる運動なども簡単で効果的です。装具としては第1、2趾間にはさむパッドや矯正装具等がありますが、症状により選択する必要があります。このような保存療法を行っても治療効果がない場合や、患者さんが手術を希望されるような場合には手術療法が選択されます。手術方法にはいくつかありますが、その選択には足趾の変形程度、年齢、生活様式なども考慮する必要があります。
整形外科 篠崎哲也
Q:67歳の男性です。さわやか健診を受けていますが、PSA(前立腺特異抗原)が一昨年 2.9ng/ml、昨年3.4 ng/ml、今年が4.9ng/mlでした。最近新聞で前立腺がん検診についての報道が多く、これからどうしていいのか不安になりました。アドバイスをいただければ幸いです。67歳 男性 (前橋市)
A:専門医の診察を受け適切な診断と有効な治療を
PSA値の持続的な上昇は、がんを疑わせる危険な信号といわれています。PSAはがん以外でも前立腺肥大症や前立腺炎でも上昇することがありますが、PSA値が4.7ng/mlですと、おおよそ20%の方にがんが診断されますので、確定のためにぜひ、早めに泌尿器科専門医の診察を受けてください。泌尿器科の診察では、PSA値の再検査、直腸診、超音波検査を一般的には行います。それらの検査を行って、やはりがんが疑われる場合には、前立腺に細い針を刺して前立腺の組織を採ってくる前立腺生検が必要になります。今回のPSA値の値からは、仮にがんが見つかったとしても早期である可能性が非常に高いと考えられます。前立腺がんは早期で見つかれば、「手術」「放射線」「ホルモン療法」によって治療を行いますが、がんの悪性度が低く、がんの大きさが比較的小さいと予測される場合には、PSA値を定期的に測定し、すぐに治療を行わない「無治療経過観察」を選ぶこともあります。すべての治療が有効ですが、それぞれの治療法に特徴がありますし、合併症の種類と頻度は異なりますので、ご自身のお考えと、専門医の意見を総合して、最終的に最適な治療を選ぶことになります。しかし、がんが転移、あるいは進行した状態で見つかった場合には、有効な治療はありますが、選べる治療は限られてきますので、治療を受ける患者の負担は増えてきてしまいます。
最近の新聞報道では、住民健診を中止すべきとの記事や、一部の専門家の住民健診に反対する意見が載っていましたが、それらは10年前の質の低い古い研究を取り上げて結論を出しており、間違った記載が多く、専門家の間ではかなり問題視されています。現在、検診を行うと転移がんや進行がんになる危険が少なくなることは確実であり、また最新の研究では死亡率が下がるとの結果が出ています。前立腺がんの治療に当たっている専門の医師のほとんどは、検診を行うべきとの考えを持っておりますし、世界の研究者も、ほとんどの人が検診を行う方がよいと考えています。
泌尿器科 伊藤一人
群馬大学医学部附属病院施設見学会のお知らせ
1 目的
群馬大学医学部附属病院では,地域医療への貢献を基本方針の柱の一つとし、「地域に開かれた病院」を目指しております。今回、地域の皆さまに本院の施設設備をご覧いただき、大学病院が担っている医療の一端をご理解いただくことを目的に見学会を開催いたします。多くの皆さまの参加をお待ちしております。
2 開催日時
平成20年2月2日(土) 13時〜16時
3 募集人員
60人(先着順)
4 見学施設
外来棟・新中央診療棟・病棟など
5 申し込み方法
電話・ハガキ・ファクス・およびEメールのいずれかで(ハガキ・ファクスおよびEメールの場合は、郵便番号・住所・氏名・年齢・性別・職業・電話番号・Eメールアドレスを明記)
6 申し込み場所
群馬大学昭和地区事務部総務課 文書法規係
〒371-8511 前橋市昭和町三丁目39番22号
1 027−220−7715・7875(ダイヤルイン)
FAX 027−220−7720
Eメール mkoho@jimu.gunma-u.ac.jp
7 その他
申し込みで得た個人情報(住所・氏名・電話番号等)は、本見学会にかかわる事務以外には、使用いたしません。
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