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健康何でも相談室
回答者は群馬大学医学部附属病院の専門医です。



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Q:30代後半から顔の両目じりとほほ骨のあたりに細かく茶色いシミができ、気になっています。夏は帽子や日傘で日差しを遮ったり、専用化粧品を使っていますが薄くなりません。シミを薄く、またはなくすための外用薬や化粧品、服用する薬など最近は多く出ていますが、自分にあった治療方法はどのように判断したらよいでしょうか。また、単なるシミではなく、ほかの病気の症状ということもありますか? 41歳 女性 (高崎市)

A:シミの種類によって異なる治療。専門医に相談を
 一般に「シミ」といわれるものにはいくつかの種類があります。30歳代以降にみられるシミの多くは「肝斑」と「老人性色素斑」です。「肝斑」は額や目・口の周りなどにできるシミで、妊娠・出産後に生じることが多く、女性ホルモンの影響が考えられています。「老人性色素斑」はもう少し高齢になって増えてくることが多いのですが、30歳代後半くらいからは小さなものができてくることがあります。

 シミを薄くする作用(美白作用)のある化粧品は一番手軽に使える選択で、肝斑、老人性色素斑ともに効果があります。美白剤の成分はさまざまで、ハイドロキノン、アルブチン、ビタミンCといった成分はメラニンができるのを抑える作用、レチノイドという成分は皮膚の代謝を活発にさせてメラニンを早く排出させてしまう作用があります。ハイドロキノン、レチノイドは病院で処方するものもありますが、扱っているところが限られているので、問い合わせてから受診する方がよいでしょう。 シミの治療としてはこのほかに内服薬、レーザー治療などもありますが、シミの種類によってその効果が違います。たとえば、肝斑は病院で処方する内服薬(トラネキサム酸)が比較的よく効きます(最近では処方箋なしで薬局で購入できるトランシーノが発売されています)。レーザー治療は効果がありません。老人性色素斑ではレーザー治療は有効ですが、費用が掛かるのが難点です。ビタミンCの内服などは補助的な効果と考えたほうがよいでしょう。

illust  また、レーザー治療が第一選択となる、違うタイプのシミもあります。急に大きくなる、まだらな色調のシミはほくろのがん(悪性黒色腫)の初期のこともありますので、治療の前に皮膚科専門医に正しく診断してもらうことも大事です。 シミは年齢とともに誰にでもできてしまうものです。一度できてしまったシミを完全に消すのはなかなか難しいのですが、根気よく悪化させないようにスキンケアや治療を続けましょう。特に、紫外線はシミを悪化させる原因となりますので十分な予防も必要です。強い紫外線に当たるのをなるべく避ける、日焼け止めをきちんと使うなどの注意は若い時から心掛けることをお勧めします。
皮膚科 永井弥生

Q:最近、体がだるく感じたり、仕事にやる気がおきません。ストレスからくる気持ちの問題かと思い医師などに相談はしていません。ただ、周りの人たちに「男性の更年期障害では?」といわれ、気になっています。男性の更年期障害の場合、専門医にかかるとしたら何科に行ったらいいでしょうか。また、主な症状や治療法について教えてください。 52歳 男性 (前橋市)

A:男性にもおこる更年期障害。心配なときは泌尿器科受診を
 男性更年期障害は社会的なストレスが多くなる40代後半から50代にかけて発症する症候群です。体の疲れ、関節のこわばり、気力の低下、抑うつ気分、勃起障害などの性機能の低下などの症状が主です。ストレスからくる精神的な要素、中年期に顕在化する高血圧、糖尿病などの内科的な疾患、男性ホルモンの低下による症状など3つの要素が複雑に関連してきます。まず、内科などかかりつけの先生に診ていただき、内科的な疾患が隠れていないかをチェックしてもらってください。そこで問題がないようでしたら、泌尿器科を受診してください。血液中の男性ホルモン濃度の測定や、問診を行います。ホルモン濃度が低い場合には男性ホルモンの補充療法が効く場合があります。それ以外にも漢方薬による治療、精神科・心療内科の先生との連携など、症状に応じて治療を行います。
泌尿器科 鈴木和浩

Q:20代に変形性股関節症と診断されましたが、痛みもなく軽い運動もできました。40代になり次第に痛みを伴うようになってきて、昨年、骨盤と大たい骨をカバーする装具を装着しました。安静にしていれば痛みはなかったので安心していたところ、最近急に装具を付けていても痛みがひどくなってきました。今後のことを考えると手術で直るのであれば、受けたほうがいいでしょうか。「MIS最小侵襲人工股関節手術」という手術が有効と聞きました。この手術は一般の病院で受けることは可能ですか。 48歳 女性 (高崎市)

A:治療手段は専門医と相談し選択を
 「変形性股関節症」とは股関節の関節軟骨に変性や摩耗を生じることによって起こる疾患で、股関節の疼痛や運動制限などが主な症状です。初期治療としては、消炎鎮痛剤の投与や温熱療法、水中歩行などを利用した筋力増強訓練などの保存治療があります。ご質問者が使用された装具も有用な治療手段であると思います。

 しかし、変形が進行してしまうとこれら保存療法のみでは治療困難となり手術療法が必要になります。本疾患の代表的手術には人工関節置換術(THA)が挙げられます。しかし、人工関節の寿命は一般に10〜20年程度と言われています。従って、ご質問者が今この手術を受けられると、70歳前に再度人工関節を入れ替えるような手術を受ける必要性が生じます。このため、現在行われている保存療法やTHA以外の手術療法は、THAを一度行えば生涯人工関節を入れ替えなくてもすむ年齢まで自分の股関節を持たせることを目的としています。若くても手術療法が必要になるような場合には、整形外科の先生とよく相談された上で治療手段を選択されることをお勧めします。

 ご質問いただいた「最小侵襲手術」ですが、THAでも手術時の皮膚切開をなるべく小さくし、手術侵襲を最小限とするように努めるMISは、術後の早期離床や社会復帰を目的として導入されています。しかし、この手術には術者の経験のほか、手術内容を熟知した看護師や理学療法士などの協力が不可欠です。県内でもこれらの体制が整った大学病院などの総合病院であれば本手術を受けることは可能です。
整形外科 篠崎哲也

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