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最新医療 痔情 切らねばならない痔 その3 裂肛編 医療法人大誠会 内田病院理事長 内田好司
このシリーズでは肛門の3大疾患である、痔核・痔瘻・裂肛について話をしてきました。 今回は切って治す「裂肛」について述べます。 『肛門』は尻のメドのことを言うのではなく、腸粘膜成分、皮膚成分のほか、括約筋の仕組みを含んだ約3の長さを有する管(肛門管)であって上半分は腸成分に属し、痛みがなく、下半分は皮膚成分に属し痛みが強いことは今まで述べてきました。 裂肛は図1のように内括約筋の終末部の高さ、ここは皮膚成分で痛みの強い部分です。また、裂肛の殆どが肛門の前か後ろ(両方に出来ることも)に発症します。 単なる裂傷(裂け)から始まり、痛みとそれに伴う血流障害、内括約筋の攣縮などによって難治の傷となり、図2のように裂けは潰瘍化し内肛門括約筋の変性とともに肛門の内側には肛門ポリープが、肛門の外側には見張疣ができます。 肛門ポリープ、潰瘍、見張疣の3つを「裂肛」の3つの特徴(3徴)と言います。
裂肛の経過があまり長くなく、肛門ポリープや見張疣も伴わず、内括約筋の「攣縮が強く」て排便がつらいような時には、内括約筋の下端の一部を少し切って括約筋を広げると痛みが軽減し、排便も楽になり裂肛の治癒につながります(図3)。 ところが、図2のように3徴ができてしまった裂肛は、3徴部分を「切除」し内括約筋が硬く変性していれば内括約筋の一部も切開します。(図4) 切除した後の部分は縦に縫合します。縦に縫う方が治癒も早く、術後の障害(瘢痕形成など)も少ないと思います。
シリーズ今後の掲載予定
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