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(2007/06/06)
《2007知事選》決戦目前 動き急
知事選の告示(来月五日)まで一カ月を切った。出馬を表明しているのは自民党公認で前県議会議長の大沢正明氏(61)、現職で五選を目指す小寺弘之氏(66)、元県議の山本龍氏(47)、共産党推薦で弁護士の吉村駿一氏(63)の四人。上毛新聞社の世論調査では小寺氏が幅広く支持を広げ、大沢、山本、吉村の三氏が追う展開だが、時間をかけて作った支援網は動き出したばかりで「戦いはこれから」と各陣営。支持拡大に躍起となっている。(五十音順)
◎大沢陣営 「自民」前面に総力戦 大沢氏の選対本部は五日、前橋市内の後援会事務所で幹部会議を開き、告示後の遊説や集会のスケジュール調整を始めた。金子泰造選対幹事長は会議前、「県議一人一人が全力を出せば勝てる。その意識を徹底させたい」と語気を強めた。 各種団体や企業、党職域支部などを中心とする支援組織「輝け38・新しい知事をつくる会」を先月結成したほか、支持拡大の地域拠点となる郡・市の全二十二後援会が今月十六日で出そろう。同幹事長は「潜在的な保守票が固まれば数字的には十分」とみる。 大沢氏の党推薦から公認への格上げや、県連所属国会議員に選挙戦への貢献度によっては次回選挙での「非公認」も辞さない構えを見せるなど、異例の手法で党員結集も図っている。参院選との同日選が濃厚な知事選は本県だけで、大沢氏を公認に格上げした党本部もてこ入れを図る構え。 選対はそうした組織戦術と、手紙や訪問で大沢氏の魅力やマニフェスト(公約集)を広めるなど県議三十三人を中心とした地道な戦略で、知名度と政策の浸透を目指す。 ◎小寺陣営 “県民党”全県に組織 小寺氏陣営は、支援団体・群馬県民の会が中心になって運動を進める。五日は二台の政策宣伝カーを走らせ、伊勢崎佐波地区では小寺氏支援県議団所属で地元の塚越紀一氏(フォーラム群馬)が同乗した。 同会は一月に発足後、運動の母体となる地域組織を整備。二日に安中支部が誕生し、十九日には自民党が擁立する大沢氏の地元・太田市でも支部が設立される。これで県内十二市を網羅する。 四期十六年の実績と知名度で他の出馬予定者を上回るが、陣営は「これまでにない厳しい戦い」と引き締める。告示までの活動として、地域単位のチラシ配布や政策宣伝カー運行、小集会の開催などに取り組む。同会幹部は「地域を中心に地に足のついた活動で支持を根付かせたい」と語る。 大沢氏を公認に格上げし組織を挙げて戦う姿勢の自民党に対し、小寺氏は“県民党”を掲げ「地方行政は県民の目線で考える政治がいい。一党一派に偏することなく支持してほしい」と政党色を振り払う。今月中旬にはマニフェストを発表する予定。 ◎山本陣営 公約集を戦術の核に 昨年七月から三十八市町村を泊まり歩いて遊説した山本氏の“行脚”は、最終地の高崎に到着した。十八日には集会を開催し、一年間の日程を締めくくるが、告示までに再度、県内を一巡し、浸透を図る。 三日に太田市内で行った集会で山本氏は「今回の知事選は初めてのマニフェスト選挙」と強調した。先月発表した三度目のマニフェストを「行脚で寄せられた県民要望の集大成」とし、最後まで戦術の核に据える構えだ。知名度不足の指摘を受け、「目標は全戸配布」と意気込む。 組織固めに力を入れる他陣営を横目に、政策に賛同する有志や仲間を中心に陣営を形成してきた。七日には、県西部の若手経営者らを中心とした選対組織が発足する。「仲間が力を貸してくれる。それで十分。力ずくで票を集める時代は終わったことを証明したい」と話す。 県内十一カ所の事務所・連絡所を拠点に、若者や主婦ら支持者計百人がマニフェストの配布などを手伝う。今後は勝手連的に運営してきた各地域の連携、拡大を目指す。 ◎吉村陣営 「格差」「憲法」訴える 吉村氏は二日から地元の吉岡町や渋川市で街頭演説を開始。三日は前橋市内などで遊説し、選挙戦へ向けた本格的な活動をスタートさせた。高校教職員組合や医療機関団体などの集会にも顔を出し、支持拡大を図っている。 知事選の争点を「格差是正」と「憲法をくらしに生かす」の二つと位置付け、中学生までの医療費無料化や八ツ場ダム・増田川ダムの建設中止、護憲や確かな地方自治の推進を訴える。 吉村氏を擁立、支援する「民主県政をつくる会」は七日に選対本部を設置し、十一日には前橋市上小出町の国道17号沿いに事務所を構える。マニフェストと政策ビラは今月中旬ごろに完成の予定で、吉村氏は「公約を分かりやすく有権者に伝え、政策選挙に持ち込みたい」と意気込む。 他陣営に比べると出遅れ感は否めないが、「つくる会」は「他の三人はオール与党体制のもと、現在の格差社会を生み出してきた側。情勢は短期間で一気に変わりうる」と強気の姿勢。告示までは週末を中心に街頭演説や遊説を行う方針。 |
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