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(2007/07/07)
鍵握る自民支持層 保守分裂で争奪戦 民主参入、情勢混とん 保守分裂選挙となった今回の知事選は、自民支持層の動向が戦況に大きく影響しそうだ。過去の選挙で自民党の推薦を得てきた経緯から自民支持層に浸透する現職の小寺弘之候補と、自民県議を経験した山本龍候補に対し、自民党公認の大沢正明候補の陣営は、党の威信をかけて組織力で票の奪還に臨んでいる。自民への対抗勢力として地歩を築きたい民主党も、自民支持層分断の好機ととらえ、労組系が小寺候補、保守系は山本候補を支援。票の争奪戦は日に日に激しさを増す。
「群馬には今、悪い自民党と、いい自民党がある。権力と脅しによって自分の言いなりになる知事をつくりたい、これが悪い自民党の野望だ」 五日に開かれた小寺候補の出陣式で、民主の角田義一参院議員は得意の言い回しで今回の知事選を分析してみせた。民主労組系の角田氏と富岡由紀夫参院議員は自民に対抗する意味もあり、小寺候補支援に回っている。 小寺候補の陣営には、自民支持者も大勢集まる。現職の自民県議は全員が大沢候補に付くが、長年「親小寺」だった旧中曽根康弘元首相系派閥に所属した県議OBらはこぞって小寺陣営に加わっている。 上毛新聞社が六月末から七月初めに行った世論調査で、知事選への関心度が最も高かったのは全体の四割以上を占める自民支持層(82・5%)。保守分裂を背景に、各陣営が激しい争奪戦を繰り広げていることが原因とも考えられる。自民支持層の投票先で最も多かったのは小寺候補だった。 小渕元首相の秘書や自民県議を経験した山本候補の陣営にも自民色は残る。県連青年部副部長だった峰岸康雄選対本部長をはじめ、役員や事務局には県連青年部や自民系の元市町村議も少なくない。保守分裂を契機に若手中心の新たな勢力結集も視野に入れる。 こうした流れを踏まえ、民主保守系は山本候補を支援する。五日の第一声で石関貴史衆院議員は「五五年体制が残るのは関東でも茨城と群馬くらい。国全体は恐ろしいスピードで変化している。群馬にも新たな保守による新しい秩序を構築すべきだ」と訴えた。 これに対して、大沢候補を擁立した自民は、長期政権による弊害や県政の刷新などを訴え、反転攻勢に出る。五日の出陣式では選対本部長に就いた福田康夫衆院議員が「お引き受けしたからには全力投球でやる。群馬県のよどんだ空気を一新したい」と力を込め、選対副本部長の中曽根弘文参院議員も「私も一生懸命戦う」と決意を語った。 昨年、県連が派閥を解消し、挙党態勢を築いたのも知事選と参院選をにらんでのことだった。国会議員と県議を中心に組織を引き締め、“王国”維持に必死だ。 保守系が激しくせめぎ合う中、共産党推薦の吉村駿一候補の陣営は三候補について「オール与党態勢のもと、貧困と格差が拡大してきた。同じ穴のむじな」と批判。革新候補としての独自性を強調し、庶民の味方となる県政への転換を訴える。 |
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