《2007参院選》
(2007/09/16)

ともに世襲、民間経験 安倍政権で立場異に

 自民党総裁選は、故福田赳夫元首相の長男の福田康夫元官房長官(71)と、故吉田茂元首相の孫にあたる麻生太郎幹事長(66)という世襲議員の対決になった。会社勤めの経験がある点でも共通しているが、福田氏は大学卒業後、十七年余り石油会社でサラリーマン生活を送った。父の首相就任を機に秘書に転身、衆院議員に初当選したのは一九九〇年で、既に五十三歳になっていた、いわば遅咲きの政治家。
 これに対し、麻生氏は大学卒業後、英国に留学。三十二歳で、麻生家のグループ会社である麻生セメント(当時)の社長に就任、日本青年会議所会頭も務めた。初当選は七九年で、三十九歳だった。順調に政界の階段を上ってきたようにみえるが、落選経験もあり、人事で冷遇されていた時期も。
 福田氏は官房長官として、麻生氏は自民党政調会長、総務相、外相として小泉純一郎前首相を支え、ともに存在感を増していった。だが福田氏が二〇〇四年に官房長官を辞任して以降、アジア外交をめぐる意見の違いなどから小泉前首相や安倍晋三首相と距離を置いたのとは対照的に、麻生氏は安倍首相の下でも幹事長など要職に就いた。
 もっとも福田氏の支持基盤は自らや小泉、安倍両氏の出身派閥である現在の町村派。麻生氏陣営の中核も、旧河野派を引き継いだ麻生派で派閥頼りの側面は否定できない。


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