《2007参院選》
(2007/09/26)

上州宰相に期待、注文 4人目福田首相誕生 政策実現「勇気持って」

 自民党の福田康夫総裁が25日、第91代首相に選出された。小渕恵三元首相以来、9年ぶりの「上州宰相」誕生に、県民の期待は大きい。前政権の度重なる不祥事で政治不信がぬぐい切れない中、新総理に求める政策は―。景気対策や年金問題、格差是正など重要なテーマ別に県民の意見を聞いた。

 景気動向に特に左右される商業、観光業の人たちは、地方重視の政策に期待する。太田市高林東町、南太田商工振興会長、金田和重さん(61)は「東京ばかり景気がいいのでは日本が壊れてしまう。商店街再生のため、地元群馬にモデル地区を作ってほしい」と要望。渋川市伊香保町伊香保、伊香保温泉旅館協同組合専務理事、高橋秀樹さん(50)は「観光立国に向けた政策を期待したい。バブル期から据え置かれてきた固定資産税を減額する優遇措置を」と訴える。
 閣僚の不祥事が相次ぎ、国民の不信を招いた「政治とカネ」には、厳しい姿勢を望む声が寄せられた。「新政権は党四役や閣僚に重鎮が多く、業界・団体とのしがらみが懸念される。癒着を断ち切る勇気を」と主張するのは安中市松井田町横川、社会福祉法人理事長、柴崎恵五さん(83)。
 同じく不信が強まっている年金問題について、伊勢崎市大正寺町、自営業、山田孝子さん(53)は「民主党が提唱する基礎年金の税方式など、良い案はどんどん取り入れて」と提言した。
 高齢者就業にかかわるみどり市大間々町、同市シルバー人材センター事務局長、中沢秀夫さん(69)は「六十五歳以上はほとんど職がない。格差が広がり、犯罪が多発する前に手を打って」と格差是正を願う。高齢者の有償運送を行っている沼田市高橋場町、NPO理事長、後藤満里子さん(52)は「山間地は移動距離が長く、利用者の負担が大きい。十分なサービスが受けられる制度を」と話す。
 福田首相が問題解決に意欲を見せた拉致問題で、前橋市岩神町、大学生、栗田篤志さん(32)は「北朝鮮との対話はいいことだが、外交カードにうまく利用されないよう毅きぜん然とした態度で」と主張する。
 臨時国会の焦点となる海上自衛隊の給油活動について、高崎市元島名町、会社社長、池田興一さん(63)は「日本の国際貢献は米国への貢献にすぎない。給油活動はやめるべき」と強調。桐生市境野町、化粧品店勤務、大川香織さん(42)は消費税率引き上げについて「化粧品のように単価の高い商品は消費税アップが重く感じる。国民にきちんと説明して」と話した。


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