《2007参院選》
(2007/09/26)

福田内閣スタート 13閣僚を再任 外相・高村氏、防衛は石破氏

 自民党の福田康夫総裁(71)は二十五日、国会での首相指名選挙を経て第九十一代、五十八人目の首相に選出され、同日夜、新内閣を発足させた。官房長官に町村信孝外相(62)、後任の外相に高村正彦防衛相(65)を横滑りさせ、新防衛相には石破茂元防衛庁長官(50)を起用。伊吹文明文部科学相の後任は渡海紀三朗党政調会長代理(59)を初入閣させた。閣僚交代を四ポストにとどめ、舛添要一厚生労働相(58)、額賀福志郎財務相(63)、公明党の冬柴鉄三国土交通相(71)ら残る十三閣僚を再任する「緊急避難」的な布陣となった。

 首相指名選挙は、衆院が福田総裁、参院は決選投票で民主党の小沢一郎代表を選出したため、九年ぶりに両院協議会が開催された。その後の衆院本会議で、協議会議長を務めた笹川尭議院運営委員長が「成案を得るに至らなかった」と報告。憲法の規定により、衆院で選出された福田総裁の首相就任が確定した。
 父親の故福田赳夫氏に続く親子二代の首相は憲政史上初めて。七十代での首相就任は、一九九四年の村山富市氏=就任当時(70)=以来。
 再任が多くなったのは、起用閣僚の政治資金状況を事前に調べる「身体検査」に十分な時間が取れなかったとの事情もある。与党内では臨時国会閉会後に大幅改造に踏み切るとの見方も強い。
 再任閣僚には自民党総裁選で善戦した麻生太郎前幹事長を支援した鳩山邦夫法相(59)、甘利明経済産業相(58)が含まれ党内融和を図る狙いもうかがえる。ただ、麻生氏は首相の入閣要請に固辞を貫き、挙党態勢の確立に影を落とした。
 首相は日朝協議の手詰まり打開と拉致問題解決に強い意欲を示しており、外相経験者の高村氏と連携しつつ官邸主導で対北朝鮮外交に乗り出したい意向とみられる。中山恭子首相補佐官(拉致問題担当)も再任。対中関係などアジア外交重視の姿勢もにじませた。
 臨時国会では海上自衛隊の給油継続のための新法案成立が最大の課題。首相は民主党との話し合いに力点を置く「協調路線」で政権運営を軌道に乗せたい考えだが、継続に反対する民主党などは与野党逆転状況の参院を主戦場に攻勢を強める構えで、前途多難なスタートになる。
 新内閣は二十六日午前の皇居での首相任命式、閣僚認証式を経て正式に発足し、直後の初閣議で首相は内閣の基本方針を示す。政府、与党は国会日程について、十月一日に首相が所信表明演説した上で、三―五日に衆参本会議での各党代表質問、九日から衆院予算委員会質疑を行う方向で野党側と調整する。
 安倍内閣は二十五日午前に総辞職。これを受けて、自民、公明両党の党首会談が行われ、連立政権継続を確認した。  


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