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| まず、施主さんと話す。 次に心をくみ取る。 あとは、職人らしいよい仕事をする。
その原則に忠実なのが、おさかべ工務店である。まず徹底して、施主と話し合い、その心の中にある、暮らしの形、将来の夢などを引き出す。プラン住宅のような押しつけは一切しない。 「職人は、施主さんの気持ちをどう形にするか、それが腕の見せどころです。たいていの方は、家づくりは初めてですので、気持ちが具体化するのに時間がかかります。とことん付き合って、『こんな家が欲しい』というものを対話の中で見つけていきます」と、代表の長壁裕之は話す。 例えば、住宅設備では、同社は施主と一緒に県内のショールームを全部、見て歩く。「標準仕様」といった形で、標準品を選ばせるようなことはしない。施主があるカフェの洗面台を気に入れば、それと同じものを探す。雑貨店で買ったものでもよい。価格はオープンである。 もちろん、職人としての腕は折り紙付きだ。大工として木などの素材に精通し、工業製品のように均一ではない自然素材の個性を読み取り、適材適所に用いる。塗り壁、漆喰、畳、和紙、布、石などの材料を巧みに利用し、住まう人の感性にぴったりする家を作り上げる。 親の代からの大工で、父親から職人の誇りと技術をたたき込まれた。本当に腕のよい職人は、人の話をよく聞き、使う人の立場になって考える謙虚さが必要だと考えている。 「お客さんとの信頼関係が第一ですね。何代も気持ちよく住めて、ゆったりできる家。そういう家づくりをお手伝いしたい。個人的には、100年の歳月に耐える自然素材をおすすめしています。無垢の木などは、使うほど味が出てきますから」 家は、時と共に変化するもの。一度壊れたら捨ててしまう新建材と違い、自然素材は手を加えて使うものだ。漆喰のひびはすぐ直せるし、木肌の変化はそれ自体、家族が過ごした時間の記念になる。子供が柱に付けた傷、経年変化による渋み、といったものを楽しめる家づくりを目指している。 |
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