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エッセイスト・教育研究家 山崎 愛子さん(甘楽町天引)

【略歴】千葉大学教育学部、文理学部卒。甘楽・富岡地区などの小中学校を歴任、南牧磐戸小学校長をもって退職。甘楽町25区区長代理。同町生活改善グループ会長。

地域の役職


◎引き継いで重みを知る

 地域は宇宙ということで、地域活動に携わる中で折に触れ感じたり、自ら行動したりして、二十一世紀の社会に残していきたいし、残していかなければならないと思う心のありよう、生き方などを書いていきたいと考えています。

 具体的には、私は本年度、地域のいわゆる婦人会長、天引生活改善グループ会長を拝命してから甘楽町生活改善グループ会長、そして甘楽・富岡生活研究グループ副会長という職まで仰せ付かり、いままでの教員社会とは打って変わって、農村女性、地域の方々とのお付き合いが増えるようになりました。

 そして、そのことは群馬県、内閣府の男女共同参画の方針の下、多くの女性が共に(男女が共に)共同参画社会の実現のために頑張っている姿を目の当たりにしました。そして、みな奥ゆかしく、得意な料理や栽培など人に負けないものを持って地域で活躍し、暮らしや心を豊かにしようと取り組んでいる美しい姿を、これからの二十一世紀社会に向けて記録していきたいと思いました。

 もう一つは本年度、地域の副区長(区長代理)を拝命することになりました。区長代理には当て職として多くの役職がついていましたが、その一つが環境支部長です。分かりやすく言えば、ごみ担当です。燃えるごみや燃えないごみの分別のほか、地域の清掃に関する一切を扱います。さらに、動物愛護推進委員、町の上下水道審議会委員などたくさんの役職があります。

 今まで分かってはいましたが、こういうことを延々と地域の方が引き継いでくださっていたということに、中身を知れば知るほど驚きと感謝の念がわき上がってきました。地域の婦人の家(公会堂)の運営委員長という役職も仰せ付かり、婦人の家の管理を運営委員三人と管理しています。鍵を預かり、婦人の家の網戸の張り替え、座布団の補充、調理室の点検、環境整備などすべてにおいて責任を持ちます。知れば知るほど、今までのご労苦に対して頭が下がります。

 また、それを地域の方々はきちんと知っておられたということです。知らなかったのは私ばかりと思っていましたら、年若い役員も知らなかったということでした。そして地域には、地域の守り神様である諏訪神社の神社総代(総代長)、氏子総代がいらっしゃって祭り当番があります。祭り当番長、会計係が決まると、国家や地域の安寧、健康、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願し、「麦祭り」という千二百年にわたる伝統行事を継承しています。

 こうした地域という小宇宙の中で、自分は何ができるか。地域共同体の中で何を守り、青少年に何を譲り渡していくか。そのためには自分はどうあるべきか―などをじっくり考えながら、頑張ってみたいと思っています。

(上毛新聞 2005年12月15日掲載)